
4月14日、八代亜紀さんの元事務所社長が経営する『八代ミュージック&ギャラリー』がコメントを発表した。
《本件問題作の発表そのものは極めて不愉快な出来事であり、絶対に許すことのできない》
鹿児島県に拠点を置く『ニューセンチュリーレコード』が八代さんの私的写真を封入した追悼CDを発売することについて、言語道断だと訴えた。
販売元は「戦争」と語り…
『八代ミュージック&ギャラリー』は『ニューセンチュリーレコード』に対して、3月27日に商品の販売中止などを求める通知書を送ったとしたうえで、名誉棄損罪などで警察にも相談をしていることを明かしている。
『週刊女性』が『ニューセンチュリーレコード』代表の早川寛氏に取材をしたところ、
「“戦争の弾”として、こちらは亜紀のヌード写真しかないから、その弾を使うだけのことですよ!!」
と語っていた。
なぜ、八代さんのそのような写真を暴露するのか、戦争とは何を意味するのか、そうした主張は4月1日発売の『週刊女性』で報じた。
この報道で、早川氏の主張を知った人たちから怒りの声が挙がった。
《結局は金に目が眩んでるだけじゃん》
《弾がこれしかないと言ってるが、そもそもそれはお前の弾じゃねーよ》
《金じゃないって金やろ。亡くなった人を冒涜するようなやり方が汚い》
《故人だからリベンジポルノしてもいいとか正気?》
「犯罪行為に該当する可能性が」
Xでは、《#八代亜紀さんの尊厳を守れ》といったハッシュタグが拡散。発売中止を求めるオンライン署名も行われている。
この声が届いたのか、追悼CDの予約を受け付けていたタワーレコードやAmazonのサイトでは、商品情報が載っていたページが削除。流通会社も取り扱いを中止した。
「現在は『ニューセンチュリ―レコード』から直接購入する“直販”での取り扱いのみになっているようです。リベンジポルノ法に抵触する可能性も指摘されています」(スポーツ紙記者)
『ニューセンチュリーレコード』は4月10日、インスタグラムにこう投稿している。
《全ての権利が当社にある以上どこのどなたのイヤガラセを受けようとも受けて立つ所存ですし問題の写真類一式を買い取って頂ければお譲りする方針です》
写真を買い取る以外は、何があっても発売をする姿勢を崩さない。

これは犯罪行為にならないのだろうか。
リベンジポルノなどのトラブルに詳しい服部啓一郎弁護士に話を聞いた。
「仮に直販でも販売を行った場合には、リベンジポルノ法で処罰される犯罪行為に該当する可能性があります。リベンジポルノ法では、本人の承諾なく性的な画像を、不特定または多数に公表することを禁止しています。今回の場合は、フルヌード写真ということですから、性的な画像であるということは間違いないはずです。
また、音楽ディレクターで交際相手だった男性と八代さんとの間で撮影された個人的な写真であったことを考えると、公表されることを生前に承諾している可能性は低いでしょう。さらに、直販で申し込みをしてきた不特定あるいは多数の人に販売をするわけですから、処罰の対象となりえると考えます」(服部弁護士、以下同)
恐喝未遂罪の可能性も
しかし、販売をしなければ罪にはならないという。それでは写真が公に出回ってしまう可能性がある。ほかに方法はないのか。
「『ニューセンチュリーレコード』のインスタグラムに投稿された《写真類一式を買い取って頂ければお譲りする方針》との主張は、恐喝未遂罪に当たる可能性があると考えます。
写真付きCDを販売すれば、先にも述べたとおり犯罪行為になる可能性があることを、買い取ったら止めると言っているわけですから、社会通念上、著しく不相当な話だと思います。『ニューセンチュリーレコード』側は、そこまで言ってないと主張するかもしれませんが《こそこそしてないで堂々と交渉されればと存じます》とSNSに書いていることから、写真を買い取ってくれるなら販売を止めるとしか読めません」

実際、早川氏は『週刊女性』の取材に対し、
「ともかく私のこの行動を止めさせるには、ウチの権利、いろんなもの全部買い取ってくれってだけのことですよ」
と話している。
「すでに、ご遺族も警察に相談しているはずでしょうから、そこから先は警察の判断になるはずです」(前出・服部弁護士、以下同)
また、私的写真付き追悼CDを購入し、それを転売した場合も刑事罰を受ける可能性はあるのか。
「フリマサイトで販売する行為は、不特定に向けて販売しているわけですから、処罰の対象になる可能性があると考えられます」
八代さんを冒涜する行為を、許してはならない――。