幕末を舞台にした映画『合葬』(9月26日公開)で共演する柳楽優弥(25)と瀬戸康史(27)。俳優として成長し続けているふたりの素顔に迫ります!

 この作品が初共演になるけど、お互いの印象はどんなもの?

瀬戸…「柳楽くんの出演作はいろいろ見ていて、その印象から口数が少なかったり、もしかして笑うこともしないんじゃないかな、なんて思っていたんですけど……」

柳楽…「ですけど?(笑い)」

瀬戸…「すごくお茶目なんですよ。確かに口数は多くはないんですけど、ボソっとボケてみたりとか(笑い)。この人は面白いことが好きなんだな、って」

柳楽…「それって、瀬戸さんといるからなんですよ。年上で先輩なので、甘えているのかもしれません」

瀬戸…「甘えているって(笑い)」

柳楽…「僕ってもともと、現場ではいちばん年下というのが当たり前だったけど(14歳で『誰も知らない』に主演)、最近、後輩と共演することが増えてきたんですよ。そうしたら、“先輩ってすげぇな”と気がついて。後輩には生意気な人もいるじゃないですか」

瀬戸…「それは、“生意気な人”がいたということですね。僕は何とも言えないけど(笑い)」

柳楽…「まあ、それはどうでもいいんですけど(苦笑)。共演者が先輩だと安心して変なボケができるというか、そういうのって大事だなと思うんですよ」

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 では、役者としてお互いがすごいなというところはどんな部分?

瀬戸…「多くを語らず、目とかで伝えてくれるところ。言葉ではすごく難しいんだけど、存在感というか、身体の奥からにじみ出るものみたいな。圧倒されますね」

柳楽…「瀬戸さんは、シーンに対する解釈というものがしっかりあって、すごい情報量を持って演じているんですよ。作品の土台というものをしっかりわかっていて。だから相談したくなるし、人として信用できるな、って思っています」

■ここだけの話!? 結婚ってどうなのよ?

「柳楽くんはすごいと思いますよ。結婚して家庭を持って。僕も一応、結婚願望はあるし子どもも欲しいけど、まだそれを支えられる人間ではないと思うから。ただ、ある先輩が“結婚はいいことばかりなわけじゃないんだよ”って言っているのを聞いちゃったからなぁ(笑い)」(瀬戸)

「僕は“支える”とかいう年齢とはほど遠い年(19歳)で結婚しましたから。まあ、勢い以外の何物でもないですよ(笑い)。でも、うちはそこそこ……、大変なこともありますけど、結婚生活を楽しんでいますよ」(柳楽)

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◎『合葬』で演じる二人の役柄は?

 江戸から明治へ――。そんな激動の時代、将軍の警護と江戸市内の治安維持のために結成された『彰義隊』も、時代の流れの中で強硬派と穏健派に分かれ、反政府武装勢力に変貌していた。そんな隊にそれぞれの思いを持って参加した極(柳楽優弥)や、柾之助(瀬戸康史)たちの儚い青春が描かれる。9月26日 新宿ピカデリーほか全国ロードショー。

(撮影/坂本利幸)