自転車競技部の高校生の成長を描く同名マンガを原作とした舞台『弱虫ペダル』(通称:ペダステ)。その第7作目である最新作「IRREGULAR~2つの頂上~」がいよいよ開幕。今回はキャストたちにインタビュー。その見どころを語ってもらいました。

■巻島裕介役・廣瀬智紀くん

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「今回、主演ではありますが、座長という意識はそんなにないというか。この作品はみんなで作っている感覚がすごく強くて絆が生まれています。おごたん(=小越くん)をはじめ新しいキャストも加わってひとつの絆として生まれる作品を味わってもらいたいなと思っています。

 これまでのシリーズひとつひとつの作品の中ですごく熱いものを生み続けてきて、今作のスピンオフで舞台版『弱虫ペダル』の巻島裕介としての集大成をお見せする気持ちでいま臨んでいます。

 ストーリーの中でもそうですけど、僕自身が2代目の巻島として積み上げてきたものも、ここで世代として受け渡すという感覚。今回ペダルを踏む場面が多いのですが、これまでも頑張って踏んできましたけど、リアルな思いも含め、より一層いろんな思いを背負ってこぐんだなと、稽古をしていて感じます。今までからまたひとつ越えた何かを生み出しています」

【キャラ紹介】総北高校3年生。クライマー。極端に車体を左右に傾ける独特の走法で「頂上の蜘蛛男(ピークスパイダー)」の異名を持つ。小野田の憧れの先輩。

【プロフィール】ひろせともき/テレビ『エイジハラスメント』や舞台『ダイヤのA』などでも活躍。2013年の舞台『弱虫ペダル』インターハイ篇 The First Resultより巻島役で出演。

■東堂尽八役・北村諒くん

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「稽古場の雰囲気はこれまでと違いますね。(ひとつの集大成だった)インターハイ篇を終えて、その次の作品として今作が大切だとキャスト全員が思っていて。主演が2人ということもあるかもしれないけど、毛色が違うというか、意識としても今までと違う作品になっています。

 今回は芝居の作り方も違っています。今まではシーンをひとつずつ作ってつなげていたけど、今回はまず全部通してからひとつひとつを詰めるやり方。全体の流れや芝居のつながりを特に大切にしているんだと思います。東堂と巻島、それぞれの人とのつながりや関わりがよく描かれています。

 座長として責任も感じているし、絶対成功させたいとも思っています。もちろんプレッシャーはあるけど、それよりもみんなが力をくれるので安心できます」

【キャラ紹介】箱根学園3年生。箱根学園のエースクライマーで「山神」の異名を持つ。ナルシストでポジティブ。巻島とはライバル関係にあるが、よく電話をかける仲。

【プロフィール】きたむらりょう/モデルとしての活躍に加え、舞台や映像で俳優としても急成長中。2014年の舞台『弱虫ペダル』インターハイ篇 The Second Orderより東堂役として出演。

■今泉俊輔役・太田基裕くん

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「今回新しいキャストが入って、1作目の感覚を久しぶりに味わっているような気がします。また新たな舞台『弱虫ペダル』だなっていう。今までどんどん色づけして絵ができあがっていたんですけど、いい意味で白いキャンバスから塗り始める感覚で。とても新鮮ですね。

 今回は巻島と東堂の話がメーンなので、2人から見た僕らを色濃く出せればまたおもしろい作品になるんじゃないかな。その中で今泉としてはいいスパイスになって盛り上げていけたらいいなと思っています」

【キャラ紹介】総北高校1年生。どんなフィールドでも安定した走りを見せるオールラウンダー。クールで努力家。中学生時代は県内屈指のレーサーだった実力派。

【プロフィール】おおたもとひろ/恵まれた容姿と歌唱力でミュージカルなどでも広く活躍中。舞台『弱虫ペダル』では2012年の第1作から今泉役として出演。

■小野田坂道役・小越勇輝くん

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「今回初めてペダステに参加して、今までやったことないようなことにもたくさん挑戦しています。小野田坂道ではない役も演じているので、そういう新しい姿を見てもらえるのも楽しみですし、いま僕が地道に一歩ずつ作っている新しい小野田坂道がどう見てもらえるかも楽しみですね。まだ稽古中でわからない点も多いですけど、そこはみんなが教えてくれるので心配はしてないです。

 今回の作品はこれまでのストーリーも少しずつ入っていて自分的にもわかりやすかったので、初めて見る人でも入りやすいんじゃないかと思います。途中からだとか心配せず、見に来てください!」

【キャラ紹介】原作の主人公。総北高校1年。天才的クライマー。アニメオタクで、坂道を登る際には大好きなアニメ『ラブ☆ヒメ』の主題歌を口ずさんでしまう。

【プロフィール】おごえゆうき/ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンで主役を演じるなど舞台を中心に活躍中。舞台『弱虫ペダル』では今作から2代目小野田役に抜擢。

■真波山岳役・植田圭輔くん

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「シリーズ6作に出演させていただいてますが、作品自体が一歩一歩前へ進んでいます。中でも今回はより物語重視で、芝居部分が色濃くある全く新しい作品。インターハイの本当の終わりは、これかもしれないと思います。それくらい、出演するキャラクターすべての青春やそれぞれの物語が詰まっています。

 ペダステは毎回“この座長の背中を見ていたら頑張るしかない!”って思うんですよ。今回も座長らしい2人の姿を見ているので、本番に入るのが楽しみです!

 タイトルの『2つの頂上』は、主役の2人にとっての頂上かもしれないし、坂道と真波の頂上かもしれない。見に来てくれて、タイトルの意味や作品を生で感じてもらえたら僕らはいちばんうれしいです!」

【キャラ紹介】箱根学園1年生。クライマー。1年生からレギュラーの実力者。大好きな山道を登ると自然と笑顔になり、羽が生えたかのような加速をすることができる。

【プロフィール】うえだけいすけ/第19回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストのファイナリスト。舞台を中心に活躍中。舞台『弱虫ペダル』箱根学園篇〜眠れる直線鬼〜より真波役で出演。

(取材・文/中川實穂 撮影/佐々木みどり)

〈作品紹介〉
舞台『弱虫ペダル』IRREGULAR~2つの頂上~
 漫画『弱虫ペダル』(作:渡辺 航)を原作とした「いま最もチケットが取りにくい」といわれる舞台7作目。原作の主人公・小野田坂道の先輩で、同じクライマーの総北高校・巻島と、そのライバルである箱根学園・東堂がメーンのスピンオフ。卒業を間近に控えた2人を中心に描く。

[公演日]
名古屋:10月8日~10月12日、東京:10月22日~10月25日、大阪:10月29日~11月3日、福岡:11月7日~11月8日。詳しくは公式ホームページでチェックhttp://www.marv.jp/special/pedal/

(c)渡辺航(週刊少年チャンピオン)2008/弱虫ペダルGR製作委員会 (c)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/マーベラス、東宝、ディー・バイ・エル・クリエイション