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 土曜ドラマ『怪盗 山猫』(日本テレビ系)で、お人よしで好奇心旺盛な雑誌記者を演じている成宮寛貴。

「僕は出会う人によってすごく変わっていくんだなって思うんです。お芝居って変に型にはまっちゃったり、クセがついたりしがちじゃないですか。

 それを、例えば宮本亜門さんだったり、蜷川幸雄さんだったりと、いろいろな方に出会う中で考え方が変わったり、新たな挑戦ができた。それの繰り返しなので、毎回、作品で楽しく生まれ変わっていけたらなって思います」

 なぜか事件に巻き込まれる才覚(!?)を持つ、勝村英男を熱演中だ。

「僕も頼みごとをされたり、求められるとノーと言えないタイプなんですよ。で、困っていると、気づけば周りの人に助けられたりして(笑い)。そこは勝村に似ているなって思います」

 主演の亀梨和也や広瀬すずとは今回が初共演となる。

「現場では、すずちゃんいじりが流行っています(笑い)。あと、ちょっと意外だったのが、亀梨君が人懐っこくて、話し上手だし回し上手なんです。亀梨君が“家でこんなご飯作ったんだ”とか、“最近こんなものを買った”とか話題を提供してくれて、それについてみんなで盛り上がるみたいな。ほぼ中学生とか高校生のようなノリで楽しんでいます(笑い)」

 自身は最近何か買いました?

「フライパンを買いました。初めてダメになるまで使い込んだのがすごくうれしくて。古いフライパンへのありがとうの気持ちと、新しいのが来る楽しみで、興奮しています(笑い)。料理は得意というのではなく、お腹がすいたら作るくらいですね。チャーハンににんにくを入れて、半熟卵をのせて食べるみたいな。いわゆる男飯を作ることが多いです」

 記者として山猫(亀梨)を追う中で、いつの間にか仲間に取り込まれていく勝村。一方で、そんな山猫を追う刑事であり、勝村に対して学生時代から憧れと恋心を抱く霧島さくら(菜々緒)からアプローチを受ける。

「さくらは、正義感が強いけど妄想癖があって天然。あと、よくしゃべってくれるから、プライベートで一緒にいるとこういう女性は助かるなって(笑い)。菜々緒ちゃんは結構前から知っているんですよ。よくクールビューティーって言われていますが、僕としてはきまじめで面白いし、妹みたいな女性ですね。

 そういえばこの前、菜々緒ちゃんとも共通の友人の家でハンバーグを食べたんです。そうしたら菜々緒ちゃん、僕と同じくらい食べていて(笑い)。あんなに細いのに驚きました」

 デビューして昨年15年の節目を迎えた成宮。小栗旬や松山ケンイチなど昔から知る同世代の役者の活躍について、刺激を受けているか聞いてみた。

「受けないんですよ(笑い)。受けないというより、見ていると頑張らなきゃとは思うんです。でも、古くから知っているからこそ、逆にライバルになりたくない感覚がある。なので、会っても仕事の話は一切しないですね。でも、画面で活躍を見てスゴイなって思ったら電話したりします」

撮影/佐藤靖彦