7月、ウーマンラッシュアワーの村本大輔にストーカー行為を繰り返していた女子大生が逮捕された。この女性は、仕事現場などで待ち伏せしていたという。 しかし気になるのが、追っかけとストーカーの線引き。そこで各ジャンルの追っかけの人々にその線引きについて聞いた。
今回は熱狂的なファンが多いことで知られるジャニーズ。
「ジャニーズの熱狂的なファンのことを“オリキ”と呼ぶのですが、オリキは許可された時しか出待ちをしません。定番は劇場の出番後にある“受け”。これは“トップさん”と言われるファンを仕切る立場のオリキが、“受け”をしていいかを事務所スタッフにお伺いを立て、許可が出た日のみ出待ちが許されます」(ジャニーズファン)
“受け”が許された日でも、条件は厳しい。
「メンバーならびに劇場周辺に迷惑をかけないよう、公演終了後から“受け”をしたいメンバー別にトップさんがファンを仕切り、列を作ります。同じグループで“受け”を変更するのは基本的にNG。担当替えが発覚したら、“受け”出禁になります。なので同じグループで応援するメンバーが変わった時は、トップさんの記憶から消える半年間ぐらいは現場に行かないようにするのが暗黙のルールです」(前出のファン)
また、“受け”をする際にも細かい注意点が。
「“受け”はメンバーがファンレターを受け取ってくれることの意味なんですが、渡すファンレターにも規定があります。以前はプレゼントなども渡せたそうなのですが、高価な物を渡す“貢ぎ”行為をするファンがいたため禁止に。現在は手紙より大きなものは渡せません。以前、音楽好きのA.B.C-Z塚田僚一クンにCDを同封して渡したファンがいたのですが、トップさんにみつかって出禁になりました」(前出のファン)
以上のルールを守らずに、出待ち行為などを行うファンのことをジャニーズファンの間では“やらかし”と呼び、要注意人物扱いされる。
「仮にたまたまメンバーと同じ電車になっても、オリキは同じ車両に乗ってはいけないなどルールがあります。でも“やらかし”の人たちは、関係なく声をかけて“認知”されることに情熱を注いでいるタイプ。そのため、認知されるために自宅までついていく、必要以上に声をかけるなどするため、メンバーとトラブルになることも少なくありませんね」(前出のファン)
このような“やらかし”はトップさんも把握しているケースが多く、現場などでみつけるとスタッフに報告するという。
「“やらかし”が来ている時は“受け”を中止にするなど、事務所も対応するようです。また、メンバーを張り込みしているマスコミがいないかも入念にチェック。警備員のような役割もしているため、そのお礼としてトップさんたちは、一般のファンが知りえない雑誌撮影などのスケジュールを教えてもらっているみたいですね」(芸能記者)