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 10月のとある平日、肌寒い朝8時ごろ、栃木県足利市にある県立高校の廃校にHey! Say! JUMPの知念侑李の姿があった。

「体育館のほうへ歩いて行きましたね。長ランの制服姿だったのですが、知念クンのかわいい顔には、あまり似合ってはいませんでした(笑い)」(近所に住む女子高生)

 実はこの日、来秋公開の映画『金メダル男』のロケが行われていた。内村光良が監督を務める3作目の作品だ。

「4年前に内村さんが脚本を書いた『東京オリンピック生まれの男』というひとり舞台が原作です。とにかくなんでも1等賞にならないと気がすまないという、バカだけど憎めない男の物語。舞台を作っているときから、内村さんは“この作品は映画向き”と話していて、ファンのみならず、業界からも映画化を待望する声が上がっていました」(映画関係者)

 映画では“金メダル男”の20代までの役を知念が、30代からの役を内村が演じる。知念にとっては初主演を飾ることになるが、抜擢された理由とは?

「バラエティー番組の『スクール革命!』(日本テレビ系)で内村さんと知念クンはレギュラーで共演しています。その番組のスタッフたちに“顔が似ていて親子っぽい”と言われたのが理由だったそうです」(芸能プロ関係者)

 撮影現場は昼の2時過ぎ。監督という立場でヘッドホンをしながら、真剣にモニターを覗き込むのは内村だ。撮影の出来がよかったのか、笑顔をこぼしていた。そして、休む間もなく次の撮影現場に向かっていった。一方、知念は昼休憩。

「体育館での撮影を終えて、お弁当を片手に、スタッフひとりずつに挨拶をしながら、事務所の車に乗り込んでいました」(前出・女子高生)

 実は、金メダル男を演じるにあたり重要視されることが、ひとつあった。

「主人公が、高校で“表現部”という部活を立ち上げ、創作ダンスで1番を目指すんです。舞台では内村さんの汗だくになりながらの激しいダンスが見ものでしたが、映画では何度も同じシーンを撮るので、ハードな撮影になりますよ」(前出・映画関係者)

 だが、運動神経に定評がある知念なら心配ないという。

「アクロバットや空中ブランコを難なくこなします。ダンスは3歳から始めているので、キレがありますよ」(前出・芸能プロ関係者)