NHK朝ドラ『マッサン』で注目された国際結婚。街中で外国の人を見かけるたびに驚いていた昔にくらべて、最近はどこにいてもその姿を見かけるほど。どうして彼らは日本に来たの? どうして彼女たちは日本に住むの? 日本に暮らす“YOU”たちのリアルボイスを大特集!
まずは、国際カップルのガチ生活を取材しました!
■アメリカ人のカレは「すべての規模がとんでもなく大きい!」
アメリカ人のラウルさん(33歳)と出会ったのは、「英語の勉強をするためでした」と語るトモミさん(26歳)。
「最初はまったくタイプじゃなかったんですが、日本人にはない積極性に惹かれて、お付き合いすることになりました」
しかし、いざ付き合い始めると……。
「彼はアメリカ出身だからか、やることすべての規模がとんでもなく大きいんです。山手線を歩いて1周したり、すべての家具をどけてから掃除を始めたり。缶ビールを6本も飲んだあとで、ウイスキーのボトルを1本空けるほどお酒を飲んだり……。最初は驚いてばかりでした(笑い)」
春には結婚を視野に入れて、彼の地元のNYで生活をスタートする2人。
「実は、彼の実家に初めて行ったときに大ゲンカをしてしまったんです。でも、そのときに彼のママが、日本語がわからないのにすごくやさしくしてくれて。思わず泣いてしまうほどでした。いっしょに住むことができるので、今からとても楽しみです♪」
■フランス人の夫は「空気を読みません!」
次は、フランス人のフランソワさん(40歳)と結婚したマリさん(32歳)に聞いてみました。
「フランソワはフランス人のイメージどおり、とても繊細。例えば、日本で海外メーカーのマットレスを買ったときに、“これ、ちょっと硬いよ!”って言われて……。そんなことないのにと思いながら問い合わせてみたら、“日本のモノだけ、畳文化に合わせて少しだけ硬くしてあるんです”と言われて。よく気がついたな、すごいなって思いました」
電車に乗ったときには、
「中吊り広告にグラビアの写真が載っていることについて、とても驚いていました。“公共の場だから子どもだって見るかもしれないのに、こんな写真が載ってるなんて。こんなの日本だけだよ”って。かなりのカルチャーショックだったみたいです」
「私たちにとっては日常生活に溶け込んでいて気がつきませんが、フランスにはクラブやキャバクラも、大々的にはありません。日本の風俗のあけっぴろげさは、外国人からするとビックリするみたい」
■南アフリカから来たカレは「子どもっぽい女性が苦手!」
日本人の女性はほかの国と違う、と語るジェスさん(33歳)は南アフリカ出身。交際して1年になる丸の内OLのアヤさん(28歳)と登場です。
「日本人の女の子はとても親切だし、自然に気を遣ったり、世話を焼くことができるのはとってもスバラシイ! でも、いちばん違うのは、日本では若い女性がモテるので、みんな少し子どもっぽい仕草をするというか……」(ジェス)
「ぶりっ子をするってこと?」(アヤ)
「そう、それ! 女性が若く、かわいく見られたがる文化は、日本だけだと思います。南アフリカの男性は、年上のしっかりした女性と付き合うことが高いステータスになるんです。“年上で経験豊富な女性を満足させるなんて、スゴい!”って。だから、外国の女性はみんなしっかりしてるし、年上に見られることをイヤがったりしません。逆に子どもっぽい人がパートナーだと、周りに紹介しにくかったり、哀れまれることもあるんです」(ジェス)
これからは日本でも、“大人の女”がモテる時代がくるかも?
■キックボクシングが縁で出会ったタイ人夫と「家庭内ファイト!」
タイ人のヨードさん(33歳)とタカコさん(44歳)は結婚13年になるカップル。目指す結論はいっしょでも、道のりが正反対。ぶつかることも多いという2人。
「例えば、“生活のためにはお金を貯めなきゃ!”っていう目標はいっしょ。でも私だったら“節約しなくちゃ、仕事増やさなきゃ”となるところが、ヨードは“家族の生活をラクにするために、宝くじを当てなくちゃ”ってなったりとか。方向性がまるっきり違うので、ケンカもしばしばです」(タカコ)
また、タイの人は日本人以上にきれい好き。ヨードも例にたがわず、水浴びを1日に2、3回するし、身の回りの掃除もお手のものなんだとか。
「子どもたちが小さいころ、家のものを“これはパパの、そっちはママの”と分けて遊んでいて。掃除機は見事にパパのものになってました」(タカコ)
「タカコはお掃除以外にも、お皿をちゃんと洗わないもんね」(ヨード)
「ちゃんと洗ってますよ! こうやってケンカになるんです(笑い)」(タカコ)
■オーストラリア人の夫。「彼のお母さんはヒッピー!」
国際カップルのガチ生活コミックの最後は、IT企業に勤めるドミニクさん(35歳)と旅行会社勤務のミホさん(33歳)。ドミニクさんオーストラリア出身。結婚して3年になります。
「料理をしてくれるドミニクですが、“三角食べ”の習慣がないからか、全部どんぶりにしちゃうんです。でも、今年のお正月はインフルエンザで寝込んだ私の両親に代わって、おせちやお雑煮を作ってくれました。白みそで(笑い)」(ミホ)
「でも、ミホに洗剤がクサいって怒られました。僕たちは、洗ったにおいがある洗濯物のほうが好きなんだけど、日本では汚れが取れるほうが重要だって」(ドミニク)
「ちょっと頭が痛くなるくらい、においが強かったんだもん」(ミホ)
料理・洗濯はお手のものなドミニクにも、苦手なことが……。
「日本語はすごく上手なんですけど、たまに間違えるんです。このあいだ、友人たちと鍋パーティーをしたときに、“そろそろ、おシメにする?”って。かわいいから秘密にしてましたけど」(ミホ)
「恥ずかしいから、ちゃんと教えてよ!」(ドミニク)
いかがでした? 国によってホント違うのでびっくり。でも、同じ日本人同士だって育った土地や環境で“文化”が違うので、結婚すること自体が、“異文化”を理解して受け入れることなのかもしれないですね。
さて、ニッポンの外国人リアルレポート大特集は、まだまだ続きます。お楽しみに。