1日のリズムを整える以外にも、ホルモンの力を働かせる方法はあります! まずは自分の生活の中に足りないものは何かを考え、できるものから取り入れてみましょう。継続するうちに、今より若い自分が手に入るはずです。

【運動(1)〜筋トレ〜】運動のメーンはこれ! 1日5分で効果あり

 成長ホルモンやDHEAなどは、運動することによって分泌が促されます。そこでおすすめなのが、身体に負担をかけずにできる「ゆるい筋トレ」です。

①上半身の運動(ダンベル、腕立て伏せなど)

②腹筋運動(あお向けで、ひざを立てて行う)

③下半身の運動(スクワットなど)

※①〜③を1日5分。

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【運動(2)〜有酸素運動〜】リズム運動と呼吸の効果でホルモン分泌が活性

「睡眠のホルモン」メラトニンと対になって働くのが「幸せホルモン」といわれるセロトニン。お昼ごろピークになるセロトニンは、リズム運動を行うと分泌が促されます。酸素を取り入れながらリズム運動を行うウォーキングは、「幸せホルモン」を後押し。「イチニ、イチニ」とリズムをとりながら集中して歩くと効果が高まります。脂肪燃焼をさせるには、有酸素運動を筋トレの後に行うのがおすすめです。

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【食事】徹底した食事制限はホルモンにはマイナス

 ホルモンの生成には、アミノ酸、脂肪、ビタミンなどさまざまな栄養素が必要です。基本は、いろいろな食べ物をバランスよくとること。何かを偏ってとりすぎたり、極端に控えたりする食べ方はおすすめできません。おいしいと感じたものをよく噛んで、楽しく食べることで、ホルモンの分泌は活発になります。

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【入浴】寝る1時間前のぬるめのお風呂が血管をゆるめる!

 入浴は、睡眠と覚醒のリズムを助ける絶好のツール。なかなか眠れない人は、就寝1時間前にぬるめのお風呂に入って身体を温めると、血管がゆるみ、副交感神経が優位の休息モードになります。逆に、朝の目覚めが悪い人は、寝起きに熱めのシャワーを浴びると、交感神経が高まって心身がシャキッと目覚めます。質の高い睡眠を確保することで、ホルモン力のレベルアップを図って。

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【睡眠】日中も90分単位でメリハリをつける

 睡眠の周期は90分ですが、この周期は覚醒しているときにも存在しています。仕事や運動の集中力がキープできるのはおよそ90分。これを利用し、生活リズムにメリハリをつけましょう。例えば、パソコン作業を行うときは、90分がんばったら5分休憩する。このようにすれば、仕事の効率も上がり、ホルモンの働きにも好影響を与えます。

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【プチストレス】「毎日が日曜日」はホルモンを一気に老化させる

 定年退職後に老け込むか、生き生きするか。そのカギはホルモンが握っています。ゆるみきった隠居状態の生活は、リズムが狂う、目標がなくなる、運動不足になるなど、ホルモンにとっては悪いことばかり。サークルや趣味などで新しい環境に身を置くのにはストレスがつきものですが、適度なストレスはホルモンを活性させるもの。やりたいことがあるのなら、思い切って挑戦してみましょう。

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*イラスト/アライヨウコ