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 更年期障害についてまことしやかに言われていることは、本当なのか? 更年期ならではの素朴な疑問について、うわさの真偽を『いけした女性クリニック銀座』院長・池下育子先生に伺った。

Q 30代から更年期が始まっちゃう人もいるって聞くけど?

A ストレスなど、ほかの要因のことがほとんど

「30代でも無排卵になったり、生理不順になったりすることは珍しくありません。でも、それが更年期の症状であることはほとんどなく、ストレスや過度なダイエットなど、ほかの要因からホルモンに異常が出ているケースが多いのです。40歳未満で1年以上、生理がない場合は「早発閉経」の場合もあり、更年期とは区別され治療の対象となります」

Q 更年期障害になりやすいタイプ、なりにくいタイプってあるの?

A ストレスに弱い人はなりやすいかも

「きちょうめんでまじめ、物事に動じやすい繊細な人、ストレスに弱い人は症状が出やすい傾向が。大らかな人は比較的なりにくいものの、頼まれると嫌と言えないタイプはストレスに負けてしまうことも。また、身体が丈夫ではないからといって、更年期障害になりやすいとは限りません」

Q 更年期の症状を軽くするために日常生活でできることはある?

A 健康的な生活で毎日を楽しく過ごすことが大事

「身体と心が元気な状態を保つことが第一。それにはホルモンバランスや自律神経のバランスの乱れをととのえるのがポイントに。バランスのいい食事をすること、適度な運動でリフレッシュすること、趣味を楽しむこと、リラックスできる時間をとることなどが大切です」

Q セックスの回数が多い人は更年期の症状が出にくいって本当!?

A 気持ちがポジティブになる作用はあるかも

「セックスの回数よりも、女性として愛されていることがポイント。更年期になってもパートナーがいて、恋をしたりセクシャルな気持ちになることが多い女性は気持ちもポジティブで安定しているもの。自律神経のバランスも整うことが多いので、更年期障害の症状が軽くなる可能性は大いにあります」