最近、日本酒ブームが再燃してるんです! これは楽しまなければもったいない! ってことで、日本酒を愛する3人の有名人にこの夏、オススメの逸品や飲み方、お気に入りのお店までアレコレ聞いてみました。

■川上麻衣子さん「夏は冷凍庫に入れみぞれ酒を楽しみます」

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「日本酒を飲み始めたのは『久保田』などが流行った第一次日本酒ブームでしたが、お仕事で各地を訪れるようになり、『天狗舞』や『豊盃』などに出会い、日本には美味しい日本酒がたくさんあると発見してから日本酒の虜に。

 好みの味はのど越しがよく辛口とされている純米酒。自作のガラス酒器で、アジのなめろうやへしこをおつまみにしてゆっくり飲むのがお気に入り。これからの季節は、17~18度ぐらいの日本酒を冷蔵庫と冷凍庫を使い、みぞれ酒も作ります。お刺身と合わせるのが最高!」

Q. お手ごろ価格で飲みやすい日本酒を教えて。

A. スーパーで手に入りやすく、辛口で飲みごたえがある『天狗舞』。お料理にもとても合う万能な日本酒。あと『白鶴淡麗純米』は、純米酒なので飲んでもおいしいし、お手ごろ価格なので料理酒にも使えます。

Q. 日本酒に合うおつまみは?

A. お取り寄せしているへしこは、天狗舞と合わせているおつまみのひとつ。残った糠はから煎りにして、サラダにふりかけて食べてます。

Q. 得意なおつまみは?

A. アジのなめろう。私の定番おつまみであり、お友達を招いたときにもリクエストされる一品。ねぎとしょうがだけでなく、にんにくの味噌漬けを入れるのがこだわりです。

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Q. 酒器を楽しむ方法は?

A. 棚に自分で作ったワイングラスやぐい飲みを飾っています。お猪口はいろんな場所で買っていたら自然に集まりました。お友だちがきたときはその中から好きなものを選んでもらうと、とても喜ばれます。お猪口やグイ飲みだけにこだわらずシャンパングラスにするのもオススメ。

〈プロフィール〉

1966年2月5日生まれ。1980年女優テビュー。『3年B組金八先生』に出演し注目を浴びる。以来、多数の作品に出演。近年ではガラスデザイナー、エッセー本の執筆など幅広く活動中。近刊は元カレが拾って育ててきたツンデレ系猫との生活を綴ったエッセー『彼の彼女と私の538日』。

■笑い飯・哲夫さん「味がしみ込んだ缶詰は日本酒にぴったり!」

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「僕は菊正のコマーシャルで育った世代なので、安くておいしいお酒が大好きなんですね。外で飲みに行くときも安いお店に行くんですが、料理が普通の場合だとサワーとか飲みますが、お料理がおいしいと日本酒を合わせたくなります。

 僕の定番は『越乃景虎』。ほどよい辛口でいろんなものに合うお酒。夏はこれをギンギンに冷やし、さらに徳利も冷やしながら、新潟の花火を見つつ飲むのが最高なんです!」

Q. 好きな銘柄は?

A.『春鹿』と『醸し人九平次』です。僕は奈良出身なんですが、奈良といえば鹿、鹿の名前を入れた『春鹿』は地元では有名です。これは超辛口のすっきりとした味。『醸し人九平次』は、名前の響きがいいので、つい名前を言いたくなるお酒!

Q. 好きなおつまみは?

A. 缶詰至上主義です! 家のおつまみの定番です。缶詰をバカにしてる人って多いんですけど、こんなに完成されたものはないんです! 銘柄にはこだわりませんが、イワシ、サバなど魚の缶詰が大好きですね。

Q. お得意のおつまみはありますか?

A. ヌタを作るのにハマってます。定番はねぎのヌタ。長ねぎではなく万能ねぎなど細めのねぎを長く切ったものを使います。絶妙な食感がおいしいんです。

Q. オススメのお店は?

A. 友人がやっている代々木のお店『魚籠庵』です。ここは十四代など珍しお酒も置いてあったり、料理もおいしい。大好きな里芋のカリカリ揚げは日本酒がすすみます。

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『魚籠庵』東京都渋谷区千駄ヶ谷5-23-3千駄ヶ谷都営アパート1F TEL03-3350-1519

〈プロフィール〉

1974年12月25日生まれ。2000年に笑い飯を結成、2010年のM-1グランプリ優勝。漫才師にならなかったら花火師になりたかったと語る哲夫氏が、花火の楽しみ方を講義形式でお届けするDVD『笑い飯 哲夫のおもしろ花火講座』を発売。これを記念して笑い飯哲夫と行く花火ツアーも開催。詳細はhttp://www.jtbbwt.com/entertainmenttour/

■須藤元気さん「暑い時期はスパークリング」

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「実家が都内で日本料理屋をしていることもあり、日本酒は身近な存在でしたが、日本酒を飲まない人は、悪酔いするとネガティブなイメージをもっているみたいですよね。昔は添加物を加えた安いお酒が多かったせいですが、純米吟醸など添加物を加えていないものは、悪酔いはしないんです。

 僕の定番はすっきりとしながら甘みのある長野の『真澄』や、バランスよくさっぱりと飲める青森の『田酒』。暑い時期にオススメなのが『獺祭(だっさい)』 のスパークリング。邪道かな? と思っていたんですが、飲んだら意外とおいしかったです(笑い)」

Q. 利き酒師になったきっかけは?

A.『WORD ORDER』の活動で海外に行く機会が多くなり、日本文化を語れないことに気づいたんです。何か日本文化を学ぼう! と考えたとき、お酒は世界共通の文化だし、実家が日本料理屋で日本酒が身近だったこともあり、利き酒師になろうと思いました。

Q. 家で飲むときの定番銘柄は?

A. 僕は意外と健康志向なので、家で飲むときは無農薬のものを選びます。お気に入りは完全無農薬の『鳳凰美田』。あとは新政『No.6』。味もいいんですが、ラベルがとてもカッコいいんですね。味とラベルは比例しないんですが、味のセンスにはつながると思います。

Q. 日本酒に合うおつまみを教えてください。

A. ベタですけど、貝類のお刺身やイカスミの塩辛とか。あとよく食べるのがジャイアントコーン。洋酒のおつまみのイメージですが、意外と合うんです(笑い)。

Q. 日本酒を飲むときのグラス選びのコツは?

A. 夏は冷たい日本酒をワイングラスで飲むときはあります。直接器に触らないので、ずっと冷えたまま飲めますね。あとは蛇の目。利き酒はこれで味だけじゃなく色も楽しめるようになっています。日本酒パーティーで蛇の目を出されると、粋だな! って思います。

Q. オススメのお店は?

A. 銀座の『酒の穴』はリーズナブルで日本酒のレパートリーが多いです。ここは利き酒ができるお店。テーブルは燗酒を自分で作れるようになっているのもおもしろいですね。中央通り沿いにあるので入りやすく、日本酒を知りたい! と思う人にはオススメのお店です。

東京都中央区銀座3-5-8 銀座らん月B1F TEL03-3567-1133 
東京都中央区銀座3-5-8 銀座らん月B1F TEL03-3567-1133

〈プロフィール〉

1978年3月8日生まれ。格闘家として活躍後、俳優、執筆活動、書道など幅広いフィールドで活躍。8月23日には『WORLD ORDER文化祭』と題したトークとパフォーマンスライブを開催。詳細はhttp://worldorder.jp/news/post-4380.html

撮影/佐々木みどり、廣瀬靖士(川上さん分)、吉岡竜紀