morita

 日本人の2人に1人がかかり、3人に1人の死亡原因だといわれる、がん。日夜、さまざまな治療法が紹介されているほど、国民の関心事といっても過言ではない。

 そこで『駆け込みドクター! 運命を変える健康診断』(TBS系)にレギュラー出演する、医師で医療ジャーナリストの森田豊さんに、がんとの付き合いかたについて聞いた。

「誰もがかかりうる病気ですから、短絡的に“死”を意識することは控えてほしい。がんを持病としてとらえ、いかに上手に付き合っていくかを考えることが大切。予約待ち、待ち時間、通院時間に多大な時間を要する名医や権威のある病院に固執し、無駄な心労を抱え込むことは、上手な付き合い方とはいえません」

 特殊ながんや難しい手術を必要とする場合でない限り、どの病院でも基本的な治療方針は変わらないという。

「自身が対象となっているがんに対して年間治療件数30件以上のデータを示せる病院であれば“実績がある”と判断していいと私は思います。そして、患者さんと誠意を持って向き合える医師であるかどうか。負荷なく定期的に通え、悩みにきちんと答えることのできる医師こそ、あなたにとっての名医です」