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 夏休みに海外旅行へ出かけると、慣れ親しんだ土地とは全然違う食文化やサービス、ルールに驚いたり、日本で外国人旅行客のとんでもない振る舞いにイラッとしたりしたことはあるだろう。

 そこで日本人が驚く、世界のびっくり常識を教えてもらった。

【コロンビア】タクシーのように手を挙げてバスを止める国

 日本ではバスも電車もきっちり時間どおりに走行することが求められる。

「コロンビアではバスを降りる停留所は決まっていても、乗るときはタクシーのように手を挙げて道端で止めます。どこからでも乗れるそうです」(日本語教師・海野凪子さん)

 ただ、あちこちで自由にバスを止められるとなれば、目的地への到着時刻は読めない?

「コロンビア人は時間にこだわらないようです。例えば、友人と時間を指定して待ち合わせても、1時間くらい待つのは日常茶飯事。誰も怒ったりはしないそうです」(海野さん)

【トルコ】バスの中で靴を脱ぐのはマナー違反

 トルコ国内で最も発達している交通機関はバス。フリーWi-Fi完備や食事のサービスまであり、快適なバスの旅だが、乗客のマナー違反にはうるさい。

「イスタンブールからカッパドキア・ギョレメへ向かう深夜バスに乗っていた時のことです。広くて快適な座席で、靴を脱いで眠っていた日本人男性がいました。すると、車内の乗客がいっせいにブーイング。彼はその後、10時間以上のバスの旅がとても居心地悪いものになったのではないかと思います」(トラベルライター・窪咲子さん)

 トルコでは、バスにかぎらず、公共の場で靴を脱ぐのはマナー違反になる。日本の長距離バスでは、靴を脱いでくつろぐ人をよく見かけるけれど、トルコを旅するときは気をつけよう。

【ヨーロッパ、アメリカほか】タクシーのドアは勝手に開かない

「初めて海外旅行をした時に驚いたのは、タクシーのドアが自動ではなかったことです。日本以外の国では、タクシーのドアが手動なことが多く、客自身がドアを開けなくてはいけません。降りたあとにドアを閉めないと怒られますよ! ちなみに、ドアを強く閉めすぎても嫌な顔をされます。絶妙な加減が難しい(苦笑)」(窪さん)

 アメリカをはじめ、ヨーロッパ、南米など多くの国でタクシーのドアは手動。そのため、日本を訪れる外国人観光客は日本のタクシーにとても驚き、感動するのだそう。

「ちなみにオーストラリアやニュージーランドでは、ひとりでタクシーに乗るときは後席ではなく助手席に乗るのが常識なんですよ」(窪さん)