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 夏休みに海外旅行へ出かけると、慣れ親しんだ土地とは全然違う食文化やサービス、ルールに驚いたり、日本で外国人旅行客のとんでもない振る舞いにイラッとしたりしたことはあるだろう。

 そこで日本人が驚く、世界のびっくり常識を教えてもらった。

【インド】男性が友人同士で手をつなぐ

 日本でも、女性が友人同士で手をつないだり、腕を組んで街中を歩くところを見かけることはあるけど、男性が友人同士で手をつないで歩く国もある。

「インドでは男の友人同士が木陰で休むときにひざ枕をしていたり、おじいちゃん2人が仲よく手をつないで歩いていたりします。最初に目撃したときはゲイが多いのかと衝撃を受けましたが、そうではなかった。見慣れてくると、ほのぼのした気持ちになってきますよ(笑い)」(トラベルジャーナリスト・寺田直子さん)

【タイ】曜日に色がある

 生年月日にとどまらず、タイの人は、みんな自分が何曜日生まれなのか知っているという。その理由は?

「タイでは曜日ごとに色があるんです。日曜日から順に赤、黄、ピンク、緑、オレンジ、青、紫と7色に分かれており、生まれた曜日の色はラッキーカラー。日本人が星座占いや血液型占いをするように、曜日ごとに性格や運勢を占います」(寺田さん)

 町を歩くだけで曜日がわかってしまうことも。

「タイのプミポン国王は月曜日生まれです。だから、王様が大好きな人たちは月曜日になると黄色の洋服を着て、親愛の情を示します。好きな歌手や俳優の曜日カラーを意識する若者もいると思いますよ」(寺田さん)

【ニュージーランド】証明写真はスマイルで

「免許証の写真を撮るとき、スマイル! なんてありえないですよね。でもアメリカでは当たり前。ニュージーランドでは紙幣の肖像まで歯を見せて笑っています。おまけに、5ドル札のヒラリー卿は横を向いているんです。ニュージーランドでは、集合写真や記念写真のとき、横顔でもOKなんですね」(江戸川大学・斗鬼教授)

 ホストファミリーと写真館に記念写真を撮りに行った学生も、カメラに対してイスが横向きにセットされていて、ビックリしたとか。

「コインのエリザベス女王も横顔ですが、これは“正式な顔”の概念の違い。日本では正面を向いた真顔が当たり前ですが、よく考えてみると、日常生活の中でそんな顔はめったにしませんよね。国によって正式な顔に違いがあるんです」(斗鬼教授)

【香港】住所をもたず、郵便物は私書箱

 相手の住所と名前を書いてポストへ投函……。日本で郵便物を送るときはこれが当たり前だけど。

「香港で郵便物を出すときは、あて先が私書箱になっている人も多いんですよ」(斗鬼教授)

 日本の私書箱は雑誌の懸賞のあて先などに使われることが多い。申請をして郵便局の中で郵便物を預かってもらうシステムだ。だが、香港では、これを一般家庭で利用することも。

「というのも、香港では転居や転職を頻繁に行う人が多いんです。なので、自宅の住所に送ってしまうと、あて先不明になってしまう。これを避けるために、私書箱を利用して受け取りに行くんですよ」(斗鬼教授)