「嫁姑」問題について読者300人に緊急アンケートした結果、お金をめぐる不満の声が多数寄せられた。ヨメトメがお金の不満をぶっちゃけます――。
【孫マネー】
「姑が子どもを連れて出かけることがしばしば。引き取りに行くと必ず“お菓子や洋服を買ったから。コレ、よろしくね”と代金を請求されるんです。子守りも買い物も頼んでないし!」(嫁30歳・会社員/姑58歳・専業主婦)
孫がかわいいあまり、好きなものを買ってあげたり、子育てに介入したりと、愛の形はさまざまだ。
「娘の意思を尊重して習い事を選ばせたかった私。自称・お嬢さまの姑は、茶道や華道、習字などを習わせる気満々。“あたしがお金を払うんだから任せて”と言われたものの、娘が嫌がって習い事に行かなくなったので、残りを学費としてもらいました」(嫁48歳・パート/姑73歳・専業主婦)
嫌なことは子どもを通して表現すると角が立たないのかも。姑からはこんな意見が。
「息子夫婦が住む東京へ年に2回、夫と泊まりに行きます。お嫁さんは“たまの東京ですから、贅沢(ぜいたく)してください!”とホテルを予約してくれて、宿泊費も息子夫婦持ち。でも、お金なんて払わなくていいから、孫といっしょに過ごさせて!」(嫁26歳・保育士/姑49歳・公務員)
気を遣っているんじゃなくて“家には泊まってほしくない”がホンネだったりして!?
「孫のために、かわいい洋服を見つけたら買うんです。孫がいつも着ている安物ではなく、フリフリの洋服を選ぶんですが、嫁はうれしくなさそうだし、全然着させない。お金がかかっているから、うれしそうにしてほしいし、着てるところを見せてほしい」(嫁30歳・会社員/姑62歳・パート)
自分の趣味や気持ちを押しつけて“感謝しろ”は身勝手!?
【介護マネー】
「夫の実家は自営業、舅(しゅうと)が亡くなれば国民年金だけ。しかも事業に失敗して財産はゼロ。最近の姑は“じいじが死んだら私は浮浪者になる”とか“ライフラインを止められて白骨化して発見される”とか悲惨な話をします。私たちに面倒見てほしいの?」(嫁33歳・専業主婦/姑64歳・パート)
不況の現代、自分たちの生活だけでも精いっぱいなのに、好きでもない他人同然の姑の面倒なんて見てられない! という嫁の声多数。
「舅の浮気で熟年離婚した姑。退職金やら慰謝料で儲(もう)けて、気楽なシングルライフを超楽しんでいてうらやましい。今は羽振りがよくて援助してくれるけど、経済観念が心配。素直に受け入れることが怖くなってきた」(嫁40歳・会社員/姑68歳・無職)
お金がなくても心配だし、あっても不安になる嫁心……。介護お断り嫁だけではなく、こんな声も。
「よぼよぼなのに、ひとり暮らし中の姑。共働きの私たち夫婦に面倒をかけられないというけど、警備会社の見守りサービスのほうが高くて大変なんですよ。お金的にも気持ち的にも、私たちはうちに来てもらったほうが安心なんですよ」(嫁55歳・契約社員/姑82歳・無職)
気遣いはいいけど、お金と安全のことも考えて!
「舅からは、私たちにお金を残すので介護を頼むと言われているけれど、どうも姑は自分たちで使いきるつもりらしい。ボケる前にお金の話を詰めさせて!」(嫁48歳・パート/姑80歳・無職)
ボケてしまったら、お金の話もできないので、元気なうちにある程度メドをつけておきたい!
さらに、周囲を巻き込んだ財産問題も……。
【終活マネー】
「“嫁の世話にはならない、老人ホームに入る”と言い出した姑。相談もなく勝手に家を売り、郊外にある老人ホームに入る手はずを整え中。財産を残すつもりがないなら、あとは1人でやってください!」(嫁45歳・パート/姑70歳・専業主婦)
義父母の終活マネーの使い方には疑問を抱く嫁も多数。
「舅も姑も元気だけど、年齢的に終活を意識するみたいで、自分たちで墓石を新しくすると決めたそう。“あなたたちにも相談しなくちゃね”と見せてくれた墓石は、まさかのクマ! しかもオーダーメードでめちゃくちゃ高い。“お金は私たちが払うから、気にしなくていいわよ”って言うけど、そんなものにお金かけないで、少しでもお金を残してくださいよ、お義母さん……」(嫁52歳・公務員/姑80歳・専業主婦)
お墓に一緒に入れてもらえるのはありがたいけど、かわいいクマちゃんの下で永眠はしたくないかも……。そして、お墓にまつわるこんなトラブルも。
「突然“舅と同じお墓じゃなくて、共同墓地に入りたい”と言い出した姑。そうなった場合、私たちは両方のお墓参りに行くの? さらに、私たちはどっちのお墓に入るの?」(嫁47歳・専業主婦/姑71歳・専業主婦)
嫁姑と夫たちだけでなく、周りを巻き込んだトラブルも。
「二世帯住宅で我慢してきた私たち長男夫婦。当然、家も土地も私たちのモノ……と思っていたら、夫の弟が“俺には財産ないの?”と言い出した。長男より次男をかわいがっている姑は財産分与のことを調べだし、なんと行政書士を呼んで遺言を作ると言い出した。家族会議もせず姑夫婦だけで財産分与を進めているよう。弟名義の土地になんて住みたくないし、何のためにストレスの多い同居なんてしてるのよ!」(嫁44歳・パート/姑67歳・専業主婦)
嫁姑問題も厄介だが、夫の兄弟姉妹問題も厄介。財産分与は生前にちゃんとしましょう。
【小遣い・プレセントほか】
「実は私、姑にお小遣いをもらっています。夫の実家は裕福な家ではあるけれど、姑は会うたびに2万~3万円くれます。しかも、壊れた家電なんかも買ってくれちゃうんです。そして“老人ホームに入るから、財産はないわよ”という姑。財産なんていりません。今くれるお小遣いで十分です、むしろすみません……」(嫁49歳・自営業/姑79歳・専業主婦)
ありがたいこともあれば、でも、度を過ぎると“ありがた迷惑”になってしまうみたい。
「旦那も私も大の犬好き。ただ、私がアレルギーを発症してしまったので、残念ながら飼えないんです。先日、念願のマイホームを購入して、お姑さんをお招きしたらお祝い品がゴールデンレトリバー、しかも犬小屋を作る大工さんまで! 誇らしげな姑は“外で飼うぶんにはいいでしょ。息子は犬が好きなんだから、夢を叶えてやって”って。めまいしかしませんでした……」(嫁26歳・会社員/姑50歳・自営業)
新築祝いでは、こんな太っ腹プレゼントも。
「息子夫婦が家を買ったので、プレゼントに車を大盤振る舞い。知り合いの販売店で、今いちばん売れてる車を買って届けたら“ずっと欲しかった車があったのに!”と夫婦で大激怒。こっちは安くない金を出して買ってやったのにひどい!」(嫁36歳・保育士/姑63歳・自営業)
せめて、事前にどんな車がいいか話し合えなかったの……!?
「バーテンダーになるべく修業中の息子。ゆくゆくは独立したいそう。息子夫婦には夫が病気で入院した際に金銭面で援助してもらったので、お店を構えるなら私も出資したいと申し出ると、嫁から“今は国庫もありますから”って断られちゃいました。持ちつ持たれつで受け取ってほしいんだけれど……」(嫁36歳・専門職/姑58歳・専業主婦)
家族といえど赤の他人。お金やプレゼントは、事前の取り決めが必要みたい。
(取材・文/小島裕子、本誌「嫁姑」取材班)
(イラスト/イケウチリリー)