いつ破綻するともわからない年金に加え、昨今は貧困化した老人を意味する“下流老人”なんて言葉まで登場。老後のビンボー化、もはや他人事ではない?
そこでファイナンシャルプランナーの藤川太さんに話を聞いた。
「安定した老後を送るには、貯蓄が欠かせません。貯蓄が上手な人たちは、“5年後に家を買う”など具体的な目標を持っています。家計とは家族間による企業運営のようなもの」
夫婦ともに納得できるから節約を受け入れようとアドバイス。
「節約は、食費など毎日支出する“やりくり費”と、住宅ローンや光熱費など定期的に支出する“固定費”を削る方法があるが、やりくり費を削減していくと生活レベルが下がり、やる気も損なわれてしまう。必ず固定費から見直し、どの固定費から手をつけるべきか論理的な考え方が必要です」
また、安易にお金を増やそうと運用に手を出すことも危険とも。
「資産運用は余裕が必要なので、貯蓄に成功した人でないと失敗する可能性が高い。貯蓄ができて初めて視野に入れるようにしましょう」