毎晩のように、森進一の家を訪れ、朝まで過ごしているという人妻A子さん。いつも家を空けていることをどう思っているのか彼女の夫に聞いてみた。
「これは間違いなく家内ですね。でも、どうしてこんな写真があるんですか」
森宅に出入りしている写真を見せると、奥さんであることをすぐに認めた。口調は冷静であるものの動揺は隠せない。
「詳しいことは家内に聞いてください。私にはわかりませんから。ただ、私も家内も森さんのファンクラブ会員なんですが……」
夫婦で森を応援していたが、妻は夫の知らないうちに、1人で森に会っていたのだ。
そこで、ポルシェで中目黒から帰宅したふたりを、本誌は自宅前で直撃した。
─すみません、週刊女性ですが?
「(車のウインドーを開けて)何でしょうか?」
ポルシェの助手席にはA子さんが乗ったままだが、気にする様子もなく穏やかに対応する森。
─助手席にいらっしゃるA子さんとの交際についてお伺いしたいのですが?
「!!」
質問し終わらないうちに、森は自宅ガレージのシャッターを開けたまま、アクセル全開でポルシェを発進させた。閑静な住宅街にエンジン音を響かせ、走り去ってしまった。
その直後、A子さんの自宅を訪れると、インターホン越しにA子さんと思われる女性が対応した。しかし、森との交際について尋ねると、
「関係ありませんから」
と言い放ち、2度と対応することはなかった。
2007 年の“おふくろさん騒動”のとき、作詞家の故・川内康範さんは森の不誠実な態度に「人間失格だ!」と激怒し、絶縁を言い渡した。
「歌の心がわからないだけでなく、常識が欠落したような人間には、私の歌を歌う資格はない」
森に『おふくろさん』を歌わせない理由を、川内さんはそう語っていた。恩師の言葉は、やはり森には届いていなかったのだろう─。