NHK連続テレビ小説『あさが来た』の勢いが止まらない。放送開始から2か月が過ぎ、視聴率は回を追うごとに上昇。12月3日の第58話ではこれまでで最高の25.8%を記録。
'14年前期の『花子とアン』の最高視聴率25.9%は目前であり、'13年の『ごちそうさん』の27.3%に迫る勢いだ。
「好調の理由はいろいろですが、主人公『あさ』の姉の『はつ』を演じている宮崎あおいの好演も大きいと言われています」(スポーツ紙記者)
ドラマでは『はつ』は、大阪の豪商であった『山王寺屋』に嫁いだが、姑の壮絶な嫁いびりにあう。さらに明治維新の混乱で、嫁ぎ先が破産。一家は夜逃げし、行きついた先は農家の納屋だった。
そこに暮らし畑仕事に精を出す毎日だったが、『はつ』が母親から借り受けた土地でみかん農家を営むために和歌山に旅立っていく、という設定だ。宮崎はジェットコースターのような人生に対して、真正面から向き合ってけなげに生き抜く『はつ』を見事に演じている。
大河ドラマの好演で、ファン層の幅を広げることに成功した宮崎だったが、私生活は『はつ』まではいかなくとも波瀾万丈だ。'07年に、10代のころから交際していた高岡奏輔と結婚。しかし、結婚生活は長続きせず'11年に離婚。
しかし、そんな宮崎の私生活が『はつ』の演技に影響を与えているという向きも。
「苦難にじっと耐えている『はつ』が宮崎さん本人と区別できなくなるほど、役に深く入り込んでいます。視聴者は『はつ』を応援しながら、宮崎さんを応援しているんです。年配の人ほど、主役を演じる波瑠さんよりも宮崎さんを応援しているようです」(前出・テレビ誌ライター)
しかし、宮崎ファン急増の余波が意外なところに。史実では『はつ』のモデルである広岡浅子の姉の春は、嫁いで7年後の25歳のときに亡くなっている。ドラマはそろそろその時期。
「宮﨑さんの人気がすごくて、NHKに“はつを死なせないで”という投書がたくさん届いているようです。そのため、急きょ台本を書き換えて、宮崎さんはドラマの終盤まで出番が作られたようです」(前出・スポーツ紙記者)