0715_野々村
「野々村さんの私物?当然撤去しますよ。議員でも何でもない人の物を置いておけませんから」

 と兵庫県議会事務局男性職員はサバサバした様子で話す。“号泣議員”こと兵庫県議会の野々村竜太郎議員(47=無所属)は11日に辞職願を提出した。今後野々村元県議が逮捕されるかに注目が集まっている。

 政治とカネの問題に詳しい日大法学部の岩井奉信教授は「逮捕される確率は50%以上」と説明する。

「政務活動費からの疑わしい支出がここまで明らかになっている以上、警察当局も無視できないはず。しかも野々村議員は無所属議員でしょう?逮捕されてもどの政党も彼を守らないんです。野々村氏に関しては反省の情がないとして実刑判決を受ける可能性もある」(岩井教授)

 岩井教授が特に注目しているのは切手代だ。

「捜査機関が職権で調べれば、本当に切手を買ったものかどうかわかる」(岩井教授)

 野々村氏は約1800万円の政務活動費を全額返納する意向を示したが、県議会側は11日、野々村氏を虚偽公文書作成容疑などで刑事告発。兵庫県議は受理した。野々村氏に金をだまし取る意図があったことが明らかになれば、量刑が懲役10年以下の詐欺罪に問われる。野々村氏と同じ無所属議員である県議会1人会派『緑の党』の丸尾牧議員は

「いきなり辞職は理解できない。まず事実関係をきちんと説明し、謝罪してから辞職するのが筋だろう。彼はもともと人に弱みを見せるタイプではなく、上から目線でしゃべる。都合の悪いことからはすぐ目を背けてしまうんです。警察とのやりとりのなかで追い詰められれば、会見と同じ場面が出てくるのではないか」(丸尾議員)