2月28日の午前、日本を訪れているイギリス王室のウィリアム王子がNHK放送センターを訪問。この日は、多忙なスケジュールの合間を縫って、大河ドラマの撮影スタジオや報道フロアなどを見学した。
放送センター内で王子が立ち寄ったメイク室には、時代劇で着用するためのかつらがズラリ。逐一、王子の動向を報じていたのはイギリスの公共放送BBCニュースだが、その日本語版公式ツイッターアカウントによると、かつらを目の前にした王子はこんな発言をしていたらしい。
《NHKのメイク室でウィリアム英王子、時代物のかつらをかぶってみるかと言われ「そんなことをしたら弟にいつまでもからかわれ続ける」》
英国最古のタブロイド紙『デイリー・メール』など、海外メディアで話題となっているウィリアム王子の薄毛。いまのところ、薄毛の心配がないとされる弟・ヘンリー王子について言及したウィリアム王子のことを慮ってか、ティモシー・ヒッチンズ駐日英国大使がメイク室での"かつら体験"を代行することになったという。
その後、武家屋敷のセットが設けられた大河ドラマ『花燃ゆ』の撮影スタジオに移ると、三味線の演奏と芸者姿の女性たちから踊りで歓迎を受けた。そして、役衣装用のかぶとと陣羽織を試着することになった王子はここにきてようやく、「いざ出陣。どう?」とコメントしたようだ。
こうした一幕もあったウィリアム王子のNHK訪問だが、同タイミングでもうひとつの“問題”がNHK内で発生していたという。
「午前中、局に着くと放送センター内のエレベーターがなぜか全て使用停止になっていました。出勤する職員が多い時間帯なのに、上階に行くためのボタンが反応せずにまったく作動しなかったので、仕方なく階段を使いました。後で聞いたら、王子の訪問を詳しく知っている人専用のエレベーターを数基だけしか稼働させていなかったみたいです。当日のセンター内での導線とスケジュールを知らされていたのは、上層部や大河のプロデューサーなどごく限られた職員だけだったそうです」(NHK関係者)