「佳子さまに感じるのは次女ならではの自由奔放さ。この"次女力"を発揮して、現代の皇室を切り開いていってほしい」
そう佳子さまに期待を寄せるのは長年、英国を中心に欧州の王室を取材してきたジャーナリストの多賀幹子さん。
「美智子さまや雅子さまが皇室の外から入られたシンデレラなら、佳子さまは生粋の皇室育ちのプリンセス。生まれつきの品のよさがありながらも自由奔放さを持ち合わせる。まさに現代のプリンセスといえます」
映画『アナと雪の女王』でも、王室らしさを守ろうと苦悩する姉のエルサと、そんなことにはおかまいなく天真爛漫に行動する妹のアナが好対照に描かれていたが、眞子さまと佳子さまの関係性も、これに近いかもしれない。
確かに、眞子さまが"見せブラ"やタンクトップ、ホットパンツ姿を披露するのは想像できないが、佳子さまがそういう格好をするのはさまになっているような気がしてしまう。
いっぽう、新年恒例行事の『歌会始の儀』では、このような御歌を披露されていた。
《弟に 本読み聞かせ ゐたる夜は 旅する母を思ひてねむる》
弟思いの素直な心をお持ちであることがうかがえる。紀子さまに"うるさい"と言い返したという報道も、若い佳子さまが素直に生きている証拠。人間くささを感じさせるエピソードである。
「そのうち映画『ローマの休日』のようにプチ家出をされたりするかもしれませんね。難しいことは眞子さまにお任せするなど、姉妹で役割分担すればいいわけですから。佳子さまには、これまでの皇室の常識を超えた"ぶっ飛んだ発想"で時代を突破してほしい」
ただし、いまの佳子さまは外見で注目されているだけ。次は言動を通じて私たち国民を魅了してほしい。そういう点では、海外の王室は進んでいる。英王室では積極的に慈善活動を展開しているが、多賀さんは以前、傷病兵のための基金活動のイベントでエリザベス女王と会ったことがあるとか。
「ロンドンのセント・ジェームズ宮殿で当時1万5000円くらい支払うと女王に会えるというイベントでした。花柄のワンピースに黒いハンドバッグを持ったいわゆる"女王スタイル"でしたが、女王は意外に小さくてかわいい感じの方でした」
女王と触れ合えたことは一生の思い出になる。さらに支払ったお金も寄付されたとなれば、みんながハッピーになれる素晴らしい活動だといえるだろう。
「佳子さまにお金を出してでも会いたい人は相当いるだろうから、警備がかなり大変でしょうが、AKB48の握手会みたいにフィギュアやダンスのお披露目会を企画して、チャリティーを行ってもいいのでは?」
モナコ王室のステファニー王女はスペインの大衆紙で、エイズ患者支援のために身体に赤いリボンを巻いたチャリティー・ヌードを披露しているくらいだ。
「ヌードはさすがに無理でしょうが、『VOGUE』の表紙になったり、CNNやBBCなどの番組にインタビュー出演するのもいいのではないでしょうか」
先ごろ、ウィリアム王子が東北の被災地を訪問されたのは、私たち日本人にとって大変ありがたいことだった。これをきっかけに、英王室に敬意を抱くようになった日本人も数多くいることだろう。
「佳子さまにも世界じゅうに日本の素晴らしさを広めて、皇室をアピールする役割を担ってほしい。例えば、ネパールやアフリカなどで慈善活動を行うというのはどうでしょうか。いまは国内人気にとどまっていますが、そのうち海外にも熱狂的な佳子さまファンが出てくるかもしれません」