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 話題の大河ドラマ『真田丸』。作品を楽しむウラ話をキャスト、スタッフから聞き出した。

 まるで実際に城の中を進んでいるような感覚のオープニング。上田城、松山城など実在する城の画像も組み込まれている。

「信繁は生涯、自身の城を持つことはありませんでした。そんな彼がもし理想の城を作ったらという想像のもとに作り上げたイメージです」(屋敷陽太郎チーフ・プロデューサー)

 また、タイトルバックにドラマの映像が差し込まれていることについては、こう説明する。

「その回のハイライトシーンを挟んでいます。1年間違うものにする予定なので、そこも楽しんでもらえれば」(屋敷陽太郎チーフ・プロデューサー)

 主演の堺雅人にも話を聞いてみた。

「馬がシーンに入ってくると、全然違いますよね。僕は以前、映画の撮影で1回乗ったことがあるんですけど、あらためてお稽古させていただきました。お姉様の木村(佳乃)さんは、大学の乗馬部だったそうで、現場で見た乗馬姿が実に素晴らしかったです」

 今回、精巧なロボット馬での日本初になる撮影も行われた。

「機械の骨組みに特殊樹脂で作られた皮をかぶせたものです。馬の性質上、これまでは走っている姿を正面から撮影できなかったのですが、これを使えばリアルな迫力あるシーンが撮れます」(屋敷陽太郎チーフ・プロデューサー)

 “草刈正雄から目が離せない!”と話題になっている真田家の当主・昌幸。30年前『真田太平記』では故・丹波哲郎さんが演じ、そのときは草刈が幸村(本作では「信繁」)を演じていた。丹波さんの昌幸像がプレッシャーになったと語る草刈は、当時の演出から引き継いだ部分を明かす。

「何か策を考えるとき、胡桃を握るんです。あと考えごとをするときには家臣と囲碁を。この2つを引き継いでます」

 当初、丹波さんの演じていた昌幸が頭から離れなかった草刈。今はどうなのだろうか?

「ときどき降りてこられて、“ちゃんとやっているか?”って言われている気がします。何かね、スタジオに丹波さんの気配を感じるんですよ(笑い)」