今年に入って起きたベッキーとゲスの極み乙女。ボーカル・川谷絵音の不倫報道や狩野英孝の6股騒動。複数の相手と交際をするのは決して誉められる行為ではないが、イケメンではない川谷や狩野のような男性がモテている理由を知りたい……という人も少なくないのでは?
そこで、高須クリニックの高須院長に話を聞いた。
――ゲス川谷や狩野英孝って、イケメンの分類には入らないと思うのですが、なぜここまでモテるんでしょう?
「ものすごく良い男や女って、意外とモテないの。こういうカッコ良すぎないルックスの人だと、口説かれる側もまさかほかにも手を出しているとは思わないから安心するんだろうね。庶民的なルックスの男性が“君とは本気だ”と言えば、普通は他にも女がいるとは疑わないもの」
――たしかにそうかもしれませんね。複数の女性と交際をする男性側の心理はどうなんでしょう?
「モテない時期があったから、有名になったりして女性が相手にしてくれるようになると楽しくなっちゃうんだと思う。だから散弾銃のように、とにかく弾を撃ちまくっちゃう。本当は6股レベルでなくて、男性側は数十人に弾を撃っていると思うよ。たまたま引っかかったのが、5~6人っていうだけで。
もしかしたら、引っかかったのももうちょっといるかもしれないけど、バラすと自分のキャリアに傷がつくから黙っている。周囲に交際していることを話すのは、その男性と付き合っていることがステータスと思っている女だけだから」
――狩野英孝との交際で仕事を増やした加藤紗里はそのパターンかもしれませんね。
「だいたい売名する奴に限って、男性からしてみたら本命だと思っていない女性だったりするんだけどね(笑)」
――ゲス川谷は結婚している身にも関わらず、ベッキーと不倫をしていました。
「光源氏と比べたらゲスの極みなんて可愛いもんだけどね。二股なんてレベルじゃないもの。現代では倫理に反するから不倫とか言うけど、平安時代の貴族はどこに種をまき散らしてもよかったわけだから。現代でも歌舞伎の世界は似たような感じだったりするしね」
――生まれてくる時代や世界が悪かった?
「そうそう。しかし、なんで若い世代は不倫とか浮気に厳しいんだろうね。『論語』を読破して全部言えるような人で反対しているなら、たいしたもんだなとは思うけど。個人的には、浮気をする人たちも広い心で受け止めてあげたいけどね。個人間の問題であって、社会的に害を与えているわけではないんだし」
――特にネット上では、有名人に限らず浮気、不倫する人には厳しい声がすごく集まりますね。
「浮気や不倫に厳しい世の中だから表向きは同調しているけど、実は憧れている人も少なくないんじゃないかな? もしくは経験があるからこそ、騒いでいるか。オナラも、した本人ほど“いま、オナラした人いるでしょ!”って騒ぐじゃん(笑)。
騒いでいたら、普通はこの人はしていないと思うでしょ。だから、免罪符のつもりで反対している気もするな。経験がなくても、憧れている部分を隠したいから騒いでいる人もいると思うよ」
<プロフィール>
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。高須クリニック院長。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外 科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)。高須院長Twitterアカウント@yes_jinsei