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 1984年に映画公開されてから32年の時を経て、『瀬戸内少年野球団』が武井咲主演のスペシャルドラマで蘇る。

「子どもたちはみんな素直で、私自身すごくエネルギーをもらいました。明るく、一生懸命に生きようとする希望のある作品になったので、見ていただいた人の心にも届くといいなと思います」

 夏目雅子さんが演じた“美人先生”こと中井駒子で、武井は教師役に初挑戦。

「美しい夏目さんが演じられた役を、私がやるという緊張感はものすごいものでした」

 時代も言葉も違う役柄に不安を感じたこともあったと打ち明けるが、この日クランクアップを迎えた武井の表情はとても晴れやかで達成感に満ちていた。

 すべての撮影が終わると、生徒役のひとりひとりに直筆の手紙を手渡す場面も。

「撮影以外でも、“駒子先生~!”と呼んでくれるみんながとても可愛くて。この子たちに会うために現場に来ていたって感じです(笑)」

 教え子役の本田望結は、今作で武井と初共演。

「どこからどう見ても先生! 咲さんがいたからこそ、完成した作品だと思います。すごく練習した野球のシーンを楽しみにしてほしいです!」

撮影/高梨俊浩