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 これまで夫の反町隆史がドラマ出演していた期間は、松嶋菜々子は家庭に専念。そのまた逆もというように、家庭と仕事の両立をはかるため夫婦で協力し合ってきた。だが今年、芸能デビュー25周年を迎えるタイミングで松嶋の“仕事熱”に火がついているという。

「'13年の『救命病棟24時 第5シリーズ』(フジテレビ系)以来、3年ぶりの主演ドラマとなる『営業部長 吉良奈津子』(フジテレビ系)が7月21日からスタートします。産後に職場復帰した女性の奮闘を描く本作は、放送前から話題になっており、バラエティー出演もそのプロモーションを兼ねたものでしょう」(スポーツ紙記者)

 平均視聴率25.2%、最終回には40%という驚きの数字をたたき出した'11年の『家政婦のミタ』(日本テレビ系)や、'00年の『やまとなでしこ』(フジテレビ系)など、これまで多くの主演作品で結果を残してきた。それだけに、今回も大きな期待がかかっているけれど、いったいどんな内容なのか?

「松嶋さんの役どころは、広告代理店の元売れっ子クリエイティブディレクター。アラフォーで結婚、出産、育児休暇を経て3年ぶりに会社の営業部門で職場復帰する。仕事と家庭を両立すべく奮闘するが、会社では自信を打ち砕かれ、プライベートでは夫とも溝ができてしまうという、難しい役どころです」(スポーツ紙記者)

 確かに難しそうだけど、なんだかハマっている感じも。

「私生活でも8歳と12歳の2人の娘を育てるママですから。ドラマのなかで常務から“すでに3年も現場を離れた人間を受け入れる土壌はない”と言われ、営業に回される吉良奈津子を、リアルに演じてくれそうです」(テレビ局関係者)

 さらにオドロキの話をキャッチした。

「実は彼女、秋から始まる10月クールのドラマ(TBS系金曜夜10時~)にも出演することが決まっているんです」(テレビ局関係者)

 つまり、2クール連続でのドラマ出演となる。そんなことは出産後の彼女にとって初めて。しかも、これまでに経験したことのないチャレンジが待ち構えているという。

「水谷豊さん主演のドラマシリーズ『相棒』(テレビ朝日系)の『season 15』も10月から放送されます。相棒役は前作からの続投で、彼女の夫の反町隆史さん。8月ごろにクランクインするそうです」(テレビ局関係者)

 2人が時を同じくして連ドラに……。実はこれ、松嶋夫妻にとってはかなりイレギュラーなことなのだ。

「連ドラは朝から晩までの撮影で拘束時間が長く、休みも週1回あればいいほう。そして家に帰ったら、翌日の撮影のためにセリフを覚えなければならず、過酷な毎日。今まで松嶋さんと反町さんは、どちらかが家にいて子育てに専念できるようにと、同じクールで連続ドラマの主演級の出演をすることはありませんでした」(広告代理店関係者)

 しかし、過去に1度だけ、同じクールに出演していたときがあった。

「'12年1月から放送された『ラッキーセブン』(フジテレビ系)に松嶋さん、同じ期間に『最高の人生の終り方~エンディングプランナー~』(TBS系)に反町さんが出演していました。しかし主演ではなかったので、お互いに出番が少なく、家庭にこれといった影響はなかったようです」(芸能プロ関係者)

 そもそも、なぜそうしてきたかといえば、松嶋が見せる“教育ママ”の一面が大きかったから。

「超名門お受験塾に長女を通わせていたことも過去にありました。同塾は年間300万円ともいわれる授業料ですからね。その力の入れようがわかります。あと、松嶋家は琵琶湖の近くに別荘があるのですが、その理由も“子どもたちに、都会暮らしでは味わえない自然を味わってもらいたい”という考えからだとか」(芸能レポーター)

 塾や学校での純粋な勉学に加え、緑や水に囲まれた環境での情操教育まで。そうなると当然ながら、国際感覚だって身につけたい。

「自宅から少し遠い場所にあるのですが、お子さんを英語塾『A』に通わせています。英検などの資格から留学準備まで、幅広いケアに定評がある学校なのですが、月謝が約2万~4万円ほどと、一般的な英会話教室よりも少し値が張る印象。しかも毎回、送迎は夫婦が車でやっているようで」(教育情報誌編集者)

 そんな娘たちの子育て最優先という“鉄の掟”が、ここにきて初めて破られるのだ。この大きな決断に至る理由に、複数のことが重なっていたようだ。

「彼女が所属する事務所は、先日お亡くなりになられた女優の白川由美さんや一部メディアで独立騒動が報じられた井上真央さんらも所属するプロダクション。白川さんの死、そして井上さんが秋ごろに本当に退社となると、女優5人と少数精鋭でやってきた事務所にとっては、売り上げへのダメージは甚大です」(芸能プロ関係者)

 そんな最中にあって、大きな節目も迎えている。

「今年で芸能デビュー25周年の松嶋さんを盛り上げていいムードにしようと、事務所スタッフらは意気込んでいるようですね。

 もとをたどれば同プロダクションは松嶋さんのために作られたとも言われています。“看板女優として、これからは自分が事務所を支えていくんだ”という強い気持ちが、彼女を異例の“2クール連続出演”へと駆りたてたのかもしれません」(芸能プロ関係者)

 子どもたちの成長も、松嶋の心意気を後押ししてくれた。

「8歳と12歳の娘さんですから、あまり手がかからなくなってきたのでしょう。彼女にとって仕事に力を注げるような環境になってきたのもあると思いますよ」(芸能プロ関係者)