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 4月19日スタートのドラマ『僕のヤバイ妻』(フジテレビ系)で、本格連ドラデビューを飾ることで話題を集めている関口アナム。父親は写真家の関口照生、母親は女優の竹下景子という“二世”だ。

「エキストラ的な役だと思ったら“セリフあります”と。台本に自分の名前が入っているのを見た時は、本当にテンションが上がりましたね(笑)」

 今回演じるのは、伊藤英明演じる望月幸平が経営するカフェのキッチン担当。

「キッチンの経験はないんですけど、イギリス留学をしていた頃とかに料理はしていたので、料理を作るのは好きです。ただ、台本を見る限り今のところ調理のシーンはないんですけど(笑)」

 事務所の先輩である相武紗季も同じカフェで勤務する役どころだけに、共演シーンは多いそうだ。

「何度か同じドラマに出させて頂いたことはあったのですが、こんなに共演シーンが長いのは初ですね。演技はもちろん、相武さんの共演者とのコミュニケーションの取り方などはすごく勉強になります。後輩の僕にもすごく気を遣ってくれる優しい先輩です」

 アナムと書いて「アナン」と読む難しい名前だが、相武はしっかり名前を覚えてくれていたという。

「最初に挨拶させて頂いたのは1年ほど前なんですが、今回の衣装合わせの時に改めて挨拶させていただいたら“アナン君だよね!”って呼んでくれて。10年来の友人でも“アナム”と呼ぶ人がいるぐらいなので(笑)、名前を覚えていてくれて嬉しかったです」

 名前の由来は、父親が好きだと言うブッダの一番弟子であるアーナンダ。しかし、なぜアナムと書いて「アナン」なのだろうか?

「アーナンダから取っているから、元は“ン”なのですが、父親が“表記はムのほうがカッコイイだろ”と言い出して、アナムと書いてアナンになったそうです(笑)。事務所でもややこしい名前だと言われるのですが、“僕が有名になったら読み方も浸透するので、もうちょっと待ってください”と本名のままでやらせてもらっています」

 そんなこだわりの強い父親だが、息子の連ドラデビューはすごく気になる様子。

「父親は僕の部屋に入ってきて、台本を勝手に読むんです。それで“オマエの出番、全然ないな”と毒を吐いて部屋から出ていくという(笑)。母親は自分も同じ世界にいるからか、あまり意見は言ってきませんね」

 今作はヒロミ&松本伊代の長男・小園凌央(こぞの・りょう)も出演。同じ二世同士で会話することも多いそうだ。

「僕がキッチン担当、小園君はフロア担当と同じカフェチームなので、撮影が一緒になることも多いのでよく話しますね。小園クンの第一印象は“ザ・現代の若者”。仲良くなってご飯に行く約束もしたし、撮影が終わるまでにもっと仲良くなれたらいいですね」

 『僕のヤバイ妻』は、『ストロベリーナイト』や『ようこそ、わが家へ』の脚本家・黒岩勉が書き下ろす“大人の男と女の極上心理サスペンス”。

「いろんな人間の裏側と表側が入れ替わる、人間の怖い部分を描いたサスペンスになっています。狂気っぽいスリル感はドキドキできると思うので、ぜひ見てほしいですね。僕は核となるサスペンスの部分には今のところ関わっていませんが。でも、実は僕が事件の鍵を握っていた……みたいなオチだとオイシイんですけど(笑)。それぐらい、展開が読めない作品になっていますよ」

 最後に読者へこんなメッセージを。

「竹下景子の息子ということで興味を持ってくれる人もいると思うので、ちょっとした共通点を探してもらえたら嬉しいですね。“目元が似ているかも?”とか。そして、1人の俳優・関口アナムとしての魅力をどんどん出していけたらと思っています!」

<プロフィール>

せきぐち・あなん 1988年9月17日生まれ。東京都出身。『臨床犯罪学者火村英生の推理「探偵・青の時代」』(NTV×hulu)、CM『Indeed「その仕事が、ロボットを動かす」篇』、『Panasonic「Lyfelt」』PVなどに出演。