s-nakai1

 6月12日からの4日間、SMAPの木村拓哉が石原軍団による熊本地震被災者に向けた炊き出しに参加。各テレビ局がこぞって、その“勇姿”をとりあげた。

「“炊き出し”といえば石原プロです。現地での手並みは慣れたもの。キムタクも今後の“ジャニーズ炊き出し構想の参考にしたい”と、満足げでした」(スポーツ紙記者)

 そこにはTOKIO長瀬智也やV6岡田准一の姿もあり、各グループの“顔”が集まったが、同じジャニーズでも炊き出し常連の“あの人”の姿は見えず……。

「同僚の中居正広は東日本大震災でも、今回の熊本地震においても炊き出しに出向いています。いわば、一般以上の知識と経験を持っている。なら“中居に聞けばいいじゃん”と思ってしまいます」(前出・スポーツ紙記者)

 ところが木村は、中居の活動を「素晴らしい」としながらも、アドバイスを求めることはしなかったという。

 そして気になるのは今回、中居のときとは違って、木村たちが報じられたことだ。

「中居の場合は、ジャニーズ事務所がGOサインを出したものではない。イメージ管理として、私的な単独行動を公式なものとして報じられたくはないのです。それは東日本大震災のときも同様でした」(芸能レポーター)

 だとしても、1月に発覚した解散問題のせいで、今回のツートップの扱いに差を感じずにはいられない。

「年4回の会報誌も昨秋から半年間あいてしまい、今月ようやく発行されました。しかも、メンバーからの《今、伝えたいこと》で、中居は謝罪や感謝の言葉を述べたものの、《解散しない》と存続について明確に触れたのは木村だけ」(ワイドショースタッフ)

 とはいえ、ファンがヤキモキする“9月解散”はどうやらなさそうだ。

「『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)での生謝罪で収束を図るも世論を逆なでしてしまい、むしろキムタクは悪者として見られることに。予想以上の反響の大きさから、事務所も解散はマイナスと考えたのでしょう」(前出・ワイドショースタッフ)

 5月には、普段は冷静なジャニー喜多川社長が熱く明言。

「ボクは命を懸けても。(略)解散なんて冗談じゃない」

 この姿に心打たれたのが中居だという。

「ジャニーさんとは信頼関係で結ばれていて、SMAPメンバーでも毎年のように誕生日会に駆けつけるのは中居だけ。今回は“ジャニーさんのために”と、泥水を飲んだんでしょう」(芸能プロ幹部)

 それでも、メリー喜多川副社長には最後まで納得がいかなかったのか。そこで、こんなオドロキの“妥協”案も水面下で模索されているようだ。

「ジャニーズ事務所内に中居のための個人事務所を設立、ジャニーさんの下に取締役として中居が就任するというものです。SMAPの仕事はこれまでどおりジャニーズの案件ですが、ソロの仕事は個人事務所で受け持つというのです」(前出・芸能プロ幹部)

 ただし、これはあくまでジャニー社長が引退するまでの暫定措置で、いずれ“中居社長”の完全独立の日が来るとも。それまではとりあえず、解散は回避されそうだが……。

 また現在、5人が唯一、顔を合わせる『スマスマ』も、何度となく打ち切りが囁かれ9月終了説も出ている。

「そんなことはないと思いますよ。解散騒動のときに、局の上層部から“もしこのまま独立ということになっても、ジャニーズ事務所から何か言われても、SMAPをフジでは使い続けます”という号令が現場に出ていたそうですから」(フジテレビ関係者)

 こちらも存続の見込みだ。いまだ発表の気配のない『25周年コンサート』は、

「すでに年内の会場を押さえるのは難しいかもしれませんが、“25周年イヤー”という考え方なら期間は来年の9月まで。それまでに開催すれば、十分“アニバーサリーライブ”は維持できます」(レコード会社関係者)

 さらに驚くような情報が飛び込んできた。独立を画策した元マネージャーのIさん退社後の、新体制での仕事が決まり始めているというのだ。

「来年1月には、TBS系日曜夜9時の『日曜劇場』でキムタクのドラマが。そして、同クールでナント、中居と草なぎ剛も主演ドラマが内定しているといいます」(テレビ局幹部)

 中居は『ドクターX』のテレビ朝日系木曜夜9時枠、草なぎはフジ系の火曜夜10時枠が有力とのこと。いわば、高視聴率が見込める、SMAP“ドラマ班”そろい踏みが実現するわけだ。ただし、これを単純に“完全復活”として喜べるかというと……。

「事務所から仕事を取ってきてもらったのであれば、メンバーも軽々とは独立はできないでしょう。つまり独立を阻止するために、事務所が積極的に仕事を与え始めたといっても過言ではないのでは」(芸能プロ関係者)