「炒め野菜に発がん性物質のリスクあり」という最新研究が内閣府より発表された。実は、栄養たっぷりの野菜であっても、調理法次第で毒にもクスリにも変わってしまう。
疲れがとれない、だるいのはビタミンB1不足が原因だという。
「ビタミンB1の別名は、疲労回復ビタミン。肉体疲労に効果があります。ストレスで精神的な疲労を感じると、甘いものを食べたくなりますよね。そこで糖質をとると、代謝を促すためにどんどん使われるのがビタミンB1。結果、精神的な疲れに加え、身体のだるさや疲労感も招くという負のスパイラルに陥ります」(管理栄養士の中沢るみ先生)
しかし、我慢は身体に毒。甘いものを食べすぎた日は、ビタミンB1がダントツに多い豚肉を夕食に取り入れるなど、セットで食習慣にする心がけを。
「豚肉と一緒に調理すると、疲労回復ビタミンの吸収率を上げてくれるのがにんにく、ニラ、玉ねぎなど。全部ニオイが強く、臭い野菜ですが、この香り成分“アリイン”にパワーがあります。食べ方のコツは細かく刻んで香りをツンと出すこと」(中沢先生)
アリインは刻むことで“アリシン”という成分に変わり、油と一緒に加熱すると“アホエン”に進化。その状態で豚肉のビタミンB1とくっつくと、“アリチアミン”という成分に変わり、疲労回復の相乗効果が期待できるのだという。
「豚キムチや、豚肉のにんにく炒めもいいですが、嫌なことがあって凹んだ日は豚ニラ炒めがベスト。ニラはビタミンA・B・Cが豊富で、落ち込んだ気持ちを回復させるパワーもあります」(中沢先生)