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 早くも夏日続出で今年もサンダルの季節が到来! でも年々、素足に自信がなくなり「とても人様に見せられない……」なんて頭を抱えているアラフォー女性も多いのでは? それって積もりに積もった足のトラブルが原因では? 積年の悩みを解消する秘訣を2人の足の専門家に聞きました。

【水虫】

 かゆみなどの不快な症状があるだけでなく、他人にうつしてしまわないよう配慮も必要。人知れず悩んでいる女性も多い。

「水虫は白癬菌という菌に感染することで起こります。感染のきっかけは、足ふきマットやスリッパの共有など。ただし感染力は弱いので、1日1回しっかり足を洗って水けをふき取り乾燥させることで防ぐことができます。

 また、靴や靴下の通気性をよくして普段から足がムレないようにしておくのも予防に有効です。それでも、かゆみや皮むけなど気になる症状があったら早めに病院へ。

 病院では菌の有無を検査し、陽性の場合は塗り薬が処方されます。薬は自己判断でやめず、医師の判断をあおぎ、しっかり塗り続けることも重要です」(東銀座ウェルズクリニック院長・奥田実佐子先生)

【巻き爪・陥入爪】

 程度の違いはあれど、ほとんどの人がなっている爪トラブルの代表格。悪化すると痛みや炎症、さらには姿勢や歩き方にも悪影響が。巻き爪は、間違った爪の切り方が原因になっていることが多いそう。

「角を落とす丸切りや三角切り、深爪もよくないですね。病院での治療は爪の両端に穴をあけて(またはフックをひっかけて)巻いている爪の端を持ち上げる特殊なワイヤーをつける方法がメイン。1か月に1回のペースでつけかえ、完治まで半年~1年程度の通院が必要」(奥田先生)

 また、サロンでの巻き爪矯正メニューも。

「プレートを特殊な接着剤で爪の表面に貼りつけ、形を戻していきます。爪が短い人でもすぐにつけられるのが好評です」(ドイツ式フットケアサロン「リゼラ」代表・松山秀子さん)

【ニオイ】

 どんなにキレイに着飾っていても、これだけで不潔なイメージを植えつけてしまう破壊力あり。ムレやすい夏場はとくに要注意。足のニオイの原因は汗と細菌だ。

「汗で流れ落ちた古い角質層を常在菌がエサにして繁殖し、ニオイのもととなる物質を作り出します。対策としては、指の間や爪のまわりまで丁寧に洗ってしっかり乾燥させること」(奥田先生)

「素足で靴をはかない、同じ靴を続けてはかないなど、ムレを防ぐ工夫も大切です。デオドラントパウダーやスプレーを活用したり、ソックスは吸収のいい綿素材がおすすめ」(松山さん)

【タコ・魚の目・イボ】

 合わない靴や歩き方のクセなど、生活ぶりがそのまま足にあらわれる。痛みがなくても素足の季節は見た目の美しさも損なう。状態により、セルフケアできるものと病院での治療が必要なものに分かれる。

「痛みのないタコは、皮膚をやわらかくしてから自分でやすりで削っても大丈夫です。ただし、削りすぎないよう注意し、削った後は必ずクリームなどで保湿を。

 一方、魚の目やイボなど痛みがともなうものは自己流ケアで悪化したり、ほかの皮膚病の可能性もあるので早めに病院にいらしてください」(奥田先生)

【冷え・むくみ】

 筋肉量の少ない女性に多い悩みで、とくに心臓から遠い足の冷えやむくみは慢性化しやすい。代謝低下や全身のさまざまな不調に関連。疲れをため込まないためにも、その日のうちにケアを。

「むくみや冷えを放置すると、代謝が悪くなりホルモンバランスの崩れにもつながります。そこで帰宅後にぜひやってほしいのが足浴。芯から温まり血行を促します。また、アロマオイルをプラスすれば心身ともにリラックスできますよ。足の指や足首をほぐす体操やマッサージも効果的です」(松山さん)

【角質と色素沈着】

 白く粉を吹いたり、厚くなった角質でガサガサのかかとは、おばさんイメージを一気に加速。余分な角質や色素沈着の予防や解決には、お手入れが不可欠。

「サロンでプロの手を借りるのもいいですが、一番大事なのは日常の積み重ね。自分でお手入れするときの一番のポイントは、やりすぎないこと。削りすぎやこすりすぎはかえって肌の負担になるので、力の入れ具合や頻度を調整しながら行いましょう。また、お手入れの後は必ず保湿することも忘れずに」(松山さん)