「スタッフからの評判はあまりよくなかったですね。名古屋弁がきついというのもあるんですが、特に若いスタッフには強くあたっていた印象。番組の進め方をディレクターの指示を聞かずに勝手に決めてしまうということもありました」(テレビ局関係者)
ラジオの本番中に、共演するアシスタントの神野三枝さんの唇をマイクで殴ったり、左ひざを数回蹴るなどして、全治10日間の傷害を負わせたとして、不名誉なかたちで一気に全国区の存在になったのが宮地佑紀生容疑者。
ハッキリいって「だれ?」「初めて聞いた名前」という人がほとんどと思われるけれど、愛知県に限定すれば“知らない人はいない”と呼ばれるほどの存在で、大物級の扱いを受けていた様子。地元の企業『スガキヤラーメン』のCM出演でも知られており、同地区の人々のショックはそうとう大きいみたい……。
ん? ちょっと待って? ということは私たちが知らない“ご当地タレント”はまだまだたくさんいるのかも。そこで今回はそんな人たちを徹底取材!! あなたは何人知っていますか?
まず、北は北海道からスタート。
水道橋博士に“北海道のやしきたかじん”と称されたほどのパワフル&辛口トークで道民のハートをガッチリつかんでいるのが日高晤郎。
「16歳で役者の世界に入り、23歳で歌手デビュー。ラジオレポーターで知名度を上げたあと、『ウィークエンドバラエティ 日高晤郎ショー』を放送中です」(地元紙記者)
続いては東北。この人は全国区と呼んでも差し支えない気もするけど……“元祖ご当地タレント”伊奈かっぺい。現在は主に、『伊奈かっぺい・旅の空うわの空』や『伊奈かっぺい・ことわざのわざ』(RABラジオ)など、ラジオを中心に活躍している。
意外や意外、首都圏にだっているんです! その名もジャガー。でも人です(笑)。
「美容室や喫茶店、ライブハウスなどを経営していた実業家で、千葉テレビの枠を買い取って、自分の番組『ハロー・ジャガー』を流しています。一方で、X JAPANのメンバーをブレイク前にバイトとして雇うなど、懐の深い人物でもあるんですよ」(広告代理店関係者)
『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)でも、千葉出身のマツコ・デラックスに絶賛された。
今度は日本海側へ─。新潟を拠点に活動するのがヤン。『ヤンごとなき!』(UX新潟テレビ21)『Gott cha!!』(エフエムラジオ新潟)などの番組で活躍している。
「ラジオでは、放送コードギリギリの下ネタに近い発言を連発するなど、珍しいスタイルです」(地元紙記者)
冒頭の宮地以外にも、東海地方は層が厚い“ローカル有名人王国”みたい。'72年『ミッドナイト東海』(東海ラジオ)のメインDJになって以来、同エリアで引っ張りだこなのが、つボイノリオ。『つボイノリオの聞けば聞くほど』(CBCラジオ)は、'93年から続く長寿番組。しかも、「同番組には、600通を超す投書が毎回寄せられている」(ラジオ関係者)という。
もう1人は矢野きよ実。どうやら“名古屋の上沼恵美子”と称されているらしく、平日朝の情報番組『どですか!』(メ~テレ。'11年に番組名を変更)に長年出演。ラジオでも活躍していて、名古屋では知らない人はいないとか。
テレビ局関係者は、「地元の人でも使わないような名古屋弁を連発して、“よくしゃべるおばさん”というイメージ。そこに親近感を覚えるんです」だがや。
今度は関西へいくで!! 「角さん」の愛称で親しまれるフリーアナウンサーの角淳一は『おとなの駄菓子屋』(MBSラジオ)でレギュラーを務める。テレビ番組鑑賞が趣味だから“テレビを見る天才”と評されている。
アナウンサーがいれば、関西にはご当地レポーターだっている。あるお笑い芸人によると、
「タージンさんには“関西ナンバーワンレポーター”“ロケの神様”の異名が。『タージンのおもしろ珍道中!』(サンテレビ)、『タージン・瞳の週末キター!ジン』(MBSラジオ)など、冠番組も多数あります」
それだけでなく、
「最初にしゃがんでフレーム外に待機し、しゃべり始めてから立ち上がってフレームインする手法を編み出したのがこの人! 箸に取った食べ物に口を近づける、レポートの終わりには表情を変えずに5秒間静止する、など“編集いらず”とまで呼ばれる、ほかのタレントにも影響を与えた数々のテクニックも持つんです」(前出・お笑い芸人)
女性ローカルタレントとして山陽地方でメジャーなのが松本裕見子。『西田篤史の週刊パパたいむ』(中国放送)を機に、広島県内を代表する存在になった。
そのまま四国へ足をのばそう。藤田晴彦は愛媛県今治市出身。彼のファンという地元の飲食店関係者は、
「藤田さんはTHE COKESというバンドの元ボーカリストで、ディスクジョッキー、コラムニストへ転身。'94年の映画『ラストソング』で、ケンボー役として、本木雅弘さんや安田成美さん、吉岡秀隆さんらと共演したこともあるんですよ」
さらに、'11年からは松山市内で飲食店も共同経営しており、幅の広さもこの人の持ち味。
九州だって負けてないばい!! 福岡ダイエーホークス(現福岡ソフトバンクホークス)戦の実況中継などを担当したのち、'03年6月から'16年3月までの12年間にわたって『今日感テレビ』(RKB毎日放送)のメインキャスターを務め、地元の視聴者に長年親しまれてきたのが川上政行。現在は、KBCラジオの朝のワイド番組のパーソナリティーを務める。
同じく九州には高田課長というユニークな芸名の人物も。
「各エリアをめぐる“ぶらり番組”で老若男女問わず、絶大な人気を誇ります。さまぁ~ずの三村マサカズさんと顔立ちが非常に似ているんですよ」(テレビ局関係者)
って、それが特徴かよ!!(三村風)
最後は最南端の沖縄県! 地元出身の“ミキトニー”こと糸数美樹は、自らを「池武当(沖縄市内にある彼女の出身地)のブリトニー・スピアーズ」と称している。
「大学は東京、その後は米国へ語学留学するなど行動的な一面も。帰国後の'10年1月より、エフエム沖縄の『ゴールデンアワー』でパーソナリティーとして活動。イベントや結婚式の司会などもこなす、マルチタレントです」(地元紙記者)
中部なまりを生かしたざっくばらんなトークとキャラクターが人気の秘密さぁ~。