モノやサービスが行き来するときの税金や規制を抑え、参加国の経済規模を大きくしようとするのが、TPPこと環太平洋経済連携協定。当然、日本で購入できる海外製品の価格も下がる。
そこで激安卸問屋『土橋商店』の社長・土橋達也さんに、TPPについて聞いてみた。
「TPPはデメリットばかりが注目されがちですが、TPP参加国間の関税がなくなるということは、日本人はアメリカのブランド品を安く購入できる、シンガポールやマレーシアなど東南アジアの人はよりメイド・イン・ジャパンの製品を購入しやすくなるなど多くのメリットを生み出します」
メリットについて、こう語る。
「お米にしても、日本国内ではなく環太平洋という大きな市場で展開されるため、たくさんのニーズがあると思います。また、生産拠点がベトナムやマレーシアにあるような日本のメーカーは関税がなくなるためさらなる価格破壊が可能になる」
TPPを境に業界の勢力地図が変わり活性化につながるため、好意的にとらえているそうだ。
「さまざまな国からいろいろなモノが安く買えるチャンス。消費者にとっても選択肢が増えるいい機会だと思います」