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 自治体からして自虐PRをする時代。今回は47都道府県のイタタタな県民性を調査した。

【山梨県】トップクラスの産業があるのに、今ひとつ地味

 東京に近い県なのに、なぜか注目度が低く地味。フルーツ王国として知られ、桃、ぶどうの生産がトップクラス。また、産業用ロボットやミネラルウォーターなど世界に誇る製造業がある。名物“ほうとう”を愛しており「太いうどん」呼ばわりは厳禁。

 また、武田信玄に誇りをもっている人が多く、信玄の悪口も禁句だ。天真爛漫に見えるが現実主義者で経済観念が発達した女性が多い。センスはイマイチだが、ミーハーで流行遅れは気になる。

【長野県】「虫、食べるんでしょ?」は禁句。本気のタンパク源だから

 日本一の長寿県。県をあげての“減塩運動”が健康のヒケツ。山梨と同じく、エレクトロニクスや精密機械工業がトップクラス。山が多く海がないため、昔から「いなご」や「ハチの子」など、昆虫類を食べる風習があるが「ゲテモノ食い扱い」はご法度。

 また、ソウルフード・そばの話にはうるさい。勉強熱心な県民性ゆえ、語らせると長くなる。目立たないがまじめでしっかりした現実主義者。一見愛想は悪いが、大人の色気がある人も。

【静岡県】富士山争いで山梨から少しリード?

 富士山をめぐり山梨県と火花がバッチバチ。三保松原が富士山の構成資産として世界遺産に登録されたことで、静岡がだいぶリードした感が。浜松のうなぎは有名だが、昨年はギョーザの消費量で宇都宮を抜き、全国1位。

 県民気質は東部、中部、西部でまったく異なるため、ランキングが平均化されにくいが、のんびりした男性に対して、女性は活動的。さっぱりと男らしい性格で、白黒ハッキリつけるタイプ。情熱的で明るくミーハーな一面も。

◎お話を伺ったのは矢野新一先生

(株)ナンバーワン戦力研究所所長。県民性研究の第一人者で“県民性博士”。県民性に関する著書は20冊を数える。マーケティング販売戦略に関しても第一人者であり、地域戦略やランチェスター戦略に関しての著書も多い。