6月9日、皇太子妃雅子さまが皇太子さまのもとに嫁いでから24年目に入るが、どのような感慨をお持ちになるのだろうか─。
「ご夫妻の婚約決定の記者会見で、“雅子さんのことは、僕が一生、全力でお守りしますから”という皇太子さまのお言葉が明かされましたが、そのとおり、雅子さまの長期療養を見守ってこられました」
そう話すのは、皇室を長年取材するジャーナリストで、文化学園大学客員教授の渡辺みどりさん。
ご成婚から9年目の'01年12月に、長女の愛子さま(14)が誕生されたころから、ご体調が徐々に悪化し、2年後には「長期静養」に入られた雅子さま。
お出ましの数は激減し、'04年7月には「適応障害」という病名が発表され、結婚されてから療養期間のほうが長くなっている状況だ。
渡辺さんが続ける。
「ご婚約会見で雅子さまは、皇太子さまの魅力として、『思いやり』、『忍耐』、『根気』を挙げられました。
そんなご性格がそなわった皇太子さまによるサポートのおかげで、最近の雅子さまは回復傾向で、お出ましも増えているのだと思います」
ここ3年ほどは雅子さまが公の場にお姿を現す機会も増え、苦手とされる活動もこなされてきた。
「雅子さまは不特定多数の人がいる場や宮中行事が苦手とされていますが、一昨年には11年ぶりに国賓を迎える宮中晩餐会に参加されました。
昨年は12年ぶりの園遊会に、この4月には7年ぶりに宮中祭祀に参列されるなど、活動の幅は広がっていると思います」(宮内庁担当記者)
例年はお出ましが多くない年明けだが、今年は都内で開かれた式典2件にご出席。
3月から4月にかけては、学習院女子中等科3年の愛子さまをお連れして、映画の試写会、美術館、昭和記念公園を訪問し、元気な姿を見せられた。
「愛子さまのご成長による“親離れ”も、雅子さまの快方にいい影響を与えているのではないでしょうか。
小学校時代と中学に進学されてからも、愛子さまには登校問題が起きましたが、最近では学校生活にも慣れ、皇族としてのお出ましにも同行されるようになりました。
6月7日は、都内で開かれている『世界遺産 ポンペイの壁画展』も、お3方でご鑑賞の予定でした」(東宮職関係者)