「8年間のセックスレスから解放された」「自分を愛し、自分と向き合えるようになった」「念願の赤ちゃんを授かった」……。赤裸々なメッセージで、女性の心を揺さぶり続け、7000人以上の女性の“性”を輝かせた幸せな愛の伝道師・劒持奈央(けんもつ・なお)さんに、夫婦に必ず訪れてしまう倦怠期について聞きました。
魅力がない夫の姿は自分を映す鏡!?
結婚して5年、10年……。年月がたつにつれ、愛は冷めていく。“もうときめかないし、会話もない”“おざなりセックスにうんざり”と、満たされぬ思いを抱えている読者は少なくないだろう。
その原因を年月や夫のせいにしていては、夫婦の愛は復活しないと劒持さんは語る。
「倦怠期って、実は自分への“あきらめ期”なんです。“もう若くないし”とか言い訳して、自分の歓びを追求することや、自分で自分を愛することをあきらめている。その結果、夫婦仲がマンネリ化するのです」
目の前の夫が、“しょぼくれた魅力のない男”と映るのは、自分の内面を投影しているのだとか。
「相手は自分の鏡。自分が楽しく過ごして輝いていたら、相手の輝く部分しか目に入らなくなります。ですから、まず自分に目を向けて、輝く自分を取り戻すことが先決」
しかし、多くの人は、妻として、母として“こうあるべき”という親の教えや世間の声にとらわれ、本来の自分を置き去りにし、自分を歓ばせることを忘れているという。
「もしかしたら本当は掃除も料理も好きじゃない、でも主婦だからと頑張って毎日やってきた。そうして自分を抑えていると、自分の本当の声が聞こえず、いつしか怒りや不満がたまっていくのです。逆にいうと、倦怠期の不満は、現状から抜け出すチャンス!
“私は本当は何がしたいの?”“何を求めているの?”と自問することで、“夫ばかりゴルフに行って……私は寂しかったのね”“昔は画家になるのが夢だった。また絵を描きたい!”といった、自分がふたをしてきた内なる魂の声が聞こえてきます。その声に耳を傾け、自分の内側とつながることが大事なのです」
自分を愛する神聖な儀式『ひとり宇宙』
本来の自分との距離を縮め、自分への愛をあふれさせる、最も効果的な方法が『ひとり宇宙』だ。
「『ひとり宇宙』とはクリトリスや膣に触れ、身体の細部に眠っているセクシャリティーを目覚めさせるマスターベーションのこと。いわば、自分を愛する神聖な儀式です。性感帯であるクリトリスや膣に触れるという行為は自分の内側に触れることであり、膣との対話は自分の内面との対話にもつながります」
膣の近辺には、第一チャクラと呼ばれる身体を貫くエネルギーセンターの起点があるという。
「膣が潤って活性化することで、第一チャクラからエネルギーが湧き起こって頭頂まで上昇していきます。こうしてオーガズムを迎えたときには、膣から湧き起こるエネルギーが自分の身体を超えて外側の世界(宇宙)とつながっていくのです。
体験してみるとわかりますが、単なる性欲の解消とは違い、内側からどんどん自分を満たし、エネルギーがあふれ出てきます。そして、心も浄化される。膣は記憶をため込み、子宮は感情を司る臓器。ひとり宇宙によって、過去のつらい記憶を吐き出し、怒りや悲しみといった感情を癒す効果もあるのです。
私自身、性的被害に遭ったのをきっかけに、うつを発症した過去が……。それが、ひとり宇宙によって癒され、やがて“自分の体内にこんなに生命力あふれる素晴らしい場所があるのね! もう何があっても私は大丈夫”という揺るぎない自信を得たのです」
相手は自分の鏡だから、自ずと愛は深まっていく
自分と愛し合い、歓びを得ると、それは夫にも連鎖する。
「妻が自信をもち、生き生きと輝いていたら、夫は“うちの妻、最近変わったな”と興味を持ち、放っておかないでしょう(笑)。ひとり宇宙によって感性が開き、すごく感じやすい身体になります。そして、どこが感じ、どうすると気持ちいいのか、自分の身体を知ることで、それを相手にも伝えられます。
女性が感じて歓ぶことは男性にとっても気持ちいいこと。夫との愛を取り戻そう、なんて考えなくても、相手は自分の鏡だから、自ずと愛は深まっていくでしょう。また、ひとり宇宙によって、ふたをしていた魂の声が解放されるので、自分の本音を素直に伝えることもできるようになるのです」
閉経を迎えた女性にも、ひとり宇宙はおすすめだという。
「閉経後は放っておくと膣が硬くなるので、自らの手で潤し、開いてあげましょう。オーガズムを得て身体を浄化することで若さも保てます。また、現在パートナーがいない人こそ、ひとり宇宙を楽しんでほしい。自分の内側に幸せがあることに気づかせてくれますし、性エネルギーを高められて、やがて自分にぴったりの相手を引き寄せます」