週刊女性では今週、誕生日にまつわる様々なデータを検証したが、最後は「早生まればかりが上位を占めるデータ」について。それは、上場企業の社長の数!
「これは、単純に人数の多さだと思いますよ。明治から昭和40年代前半までは1~3月生まれが圧倒的。その理由としては、農作業のオフシーズンだったから。お嫁さんも大事な働き手ゆえに農作業のない時期に出産をする、一種の計画出産をみんながしていました」
と言うのは、和文化研究家&ライフコーディネーターで、情報サイト『All About』の暮らしの歳時記ガイドも務める三浦康子さん。
上場企業の社長ともなれば、現在の年齢は50~80代あたり。確かに合致する。さらにこのデータを分析したところ、なかでも1月1日生まれの社長が断トツに多かった。
「昔は出生届に、融通がきくところがありました」(三浦さん、以下同)
確かに記者の祖父は、明治43年12月29日生まれなのに、戸籍上の誕生日は翌年1月10日だった。
「昔は助産師のもと、自宅で出産する人がほとんど。病院ではないので、出生証明書も厳密ではなく、授かる命に対して、おおらかだったんですね。1月1日生まれの社長が圧倒的に多いのは、やはり縁起のいい日ということで、願いを込めてこの日を誕生日に選ぶ人が多かったんだと思います。“めでたい男だ”“大物になるぞ”なんて言われながら育ち、“期待にこたえられる人間になろう”と努力された結果ではないかと思います」
たかが誕生日、されど誕生日。これほどに、その後の人生に影響を与えていたとは。