高畑容疑者はいま何を思う

 これほどショッキングなニュースはない。将来を嘱望されていた2世俳優が宿泊先のホテルの女性従業員に乱暴し、強姦致傷の容疑で逮捕された。芸能界に入る前はどうだったのだろうか。以前彼らが住んでいた自宅周辺を取材してみると、数々のエピソードが。

「あいつは小さいときから悪ガキで有名でしたよ。野球ボールを隣の家にぶつけて逃げたりしていましたね。将来的に問題を起こしそうな素地があったと思います」(近所の住人A)

「彼が小学生のときに、淳子さんが玄関口で見送りをしている姿を見かけました。“あれ持った?これ持った?”と、何度も忘れ物の確認をしていましたよ」(近所の住人B)

 幼少期はまだ“かわいい”範囲だったけれど、成長するにつれて“型破り”な部分が目立ってきた様子。

「中学時代は、コンビニで立ち読みをしていて遅刻するなんてこともあったみたいですよ」(近所の住人C)

 中学の同級生だったという男性にいたっては、

「やっぱりちょっと変わったやつで、勉強が大の苦手でした。同級生の間では“バカ畑”と呼ばれていましたよ」

 昔からお騒がせキャラではあったようだ。とはいえ、なぜ今回、彼は性的暴行に走ってしまったのか。実母が“危惧”と表現していた部分について、銀座泰明クリニックの茅野分院長に話を聞いてみた。

「非常に短絡的ですし、ある種の発達障害だった可能性も考えられます。後先を考えずに行動したり、善悪の判断がつかないことから知的に問題があることも考えられます」

 精神科医の片田珠美氏は、大まかに3つの要因が重なったのではないかと分析する。

「1つ目は、サチリアージスです。つまり男性の性欲の異常亢進(こうしん)のことです。2つ目は、性衝動をコントロールできない衝動制御障害です。高畑さんが会見で″不安なのが規律をきちんと守れないこと”とおっしゃっていました。規範意識が低いとルールを守れないことがあります。彼は、『まれ』で人気者になり、自分は特別だという意識を抱いてしまったのかもしれません」

 アルコールの影響も少なくないという。

「3つ目は事件当時、飲酒していたことによって脱抑制が起こっていたことです。普段は、抑制できるようなことが、お酒を飲んだことで抑制できなくなって、こうした事件につながったことも考えられます」(片田氏)