今年で4度目となる、夏のソロツアーのファイナルを8月25日の国立代々木競技場で迎えた2PMのJUNHO。ステージの構成や演出から披露した曲の作詞・作曲まで、すべてを本人がプロデュースした。さらに表現力が増し、アーティストとしてひとまわりも、ふたまわりも成長した“HYPER”なJUNHOの姿と、会場との一体感を感じることができたアツい2時間半をレポート。

 7月8日のZepp Nambaからスタートした、5都市12公演をまわる全国ツアー『JUNHO(From 2PM)Japan Tour 2016“HYPER”』。1万2000人の熱気が充満している代々木競技場が暗転すると、大歓声とともに彼のイメージカラーである黄色のペンライトが激しく揺れる。

 メインステージのモニターに“ROUND1”という文字が表示されるとすぐに、アリーナ中央に設置されたボクシングリングを想像させるセンターステージにJUNHOが登場! 

 オープニングにピッタリな爽快なビートの『FEEL』から、好成績を残した最新ミニアルバムのタイトル曲で疾走感あふれる『DSMN』に続き、ヴァンパイアがコンセプトの『毒(On your mind)』まで、メインステージへ移動しながら、玉のように流れる汗とともに激しいダンスナンバー6曲が続く。

 

 ステージが暗転し、ここでMC? と思いきや、映像をはさみバラードタイムに突入! 電飾で飾ったグランドピアノの上で、ひと夏の恋を歌ったかのような『Instant love』や、別れを予感させる彼女のことを思う男心に聴くこちらも胸が苦しくなる『Insomnia』、JUNHOのピアノの弾き語りからはじまった『最後に』と3曲を熱唱。

「みなさん、“イ・夏(本名のイ・ジュノにかけて。ジュノ=夏)”を待っていましたか? 僕も待っていました! いつの間にかファイナル公演を迎えました。寂しいですね。スタートしたのが昨日のように感じます」と、本日、最初のご挨拶。

「スタートから40分くらい踊ったり、歌ったりしてきたので、15秒休ませていただいていいですか。その間、みなさんは隣の人とノリノリな感じで挨拶してください(笑)」と、会場を沸かせながら、水を飲みひと呼吸置くと本格トークがスタート。

「今回は、ツアータイトルのように、ノリノリでいっしょに楽しめる構成の“HYPER”なコンサートにしたくて頑張りました。会場に入った瞬間から、まるでボクシングの試合の会場に来たような緊張感やドキドキを表現ようと思って(センターステージを)リングのように飾ってみたんです。『DSMN』のミュージックビデオは、ボクシングをモチーフにしたものだし」

 台本を手に話を続ける。

「ステージでは、僕が持っている致命的な魅力。これ(台本)僕が書きましたけど、恥ずかしい(笑)。致命的な魅力を表現してみました」と、ちょっぴりテレながら語るJUNHOに歓声があがる。

昔のいろいろなことを思い出す曲です

「ライブの前半に歌った『DSMN(※Don‘t Stop Me Nowの頭文字を取ったタイトル)』には、いまの自分の心や思いが込められています。いままで、休まずに走ってきました。これからも、みなさんと一緒にずっと走っていきたいです。実は、今回のツアーの制作をしているとき、本当に忙しかったんです。死ぬかと思いました(笑)。自分の限界にもぶつかりましたが、みなさんに会いたい気持ちが大きくて、止まらずにできました。みなさん、HYPERになる準備はいいですか? 準備ができたら“YES”で答えてください」

 プロポーズソング『YES』からふたたびステージがスタート。生着替えをシルエットで見せながら歌った『Roller coaster』や2PMのメンバーJun.Kがラップで参加した『HYPER』。ギターの演奏を披露した『Crush』と続く。そして、バンドメンバーのサプライズで『Next to you』を。

「昔のいろいろなことを思い出す曲です。この曲を作るとき、僕をいつも見守ってくれるみなさん、スタッフの方々、僕の家族、メンバーたちを思いながら作りました。最後の日に歌うことができて、本当にうれしいです」

 感動に浸る会場に爽やかなダンスビート『SO GOOD』が流れ始めると、会場のテンションはマックスにヒートアップ。“イ・ジュノ”コールが響き渡った『SAY YES』が終わると、「ありがとうございます」と投げキスとともにステージを後に。

 Tシャツに着替えたJUNHOが現れたアンコールでは、ファンからのサプライズプレゼントが! “イ夏 ありがとう♡”とメッセージが記されたカードで会場が黄色に染まる。

「サプライズありがとうございます。こんなふうに僕が感動しちゃったら……。本当にキレイです」と、深く頭を下げる。

「みなさんが帰り道で“今日のコンサート、すごく楽しかった。また、行きたい”っていう気持ちを持ってくれたら、幸せです。今日は泣きたくない。(去年のソロツアー)『LAST NIGHT』で泣いてしまったことが、今思うと恥ずかしいから。この夏、みなさんと会えて幸せでした。僕のゴハンはなんだ? (会場からの“歓声”に)ふたたびgive it to me止まない歓声(Jun.Kの曲をカバー)♪ ありがとうございます」

 両手で大きくハートマークを作り会場を後にしたかと思うと、2度ほどひょこっと顔をのぞかせるお茶目なJUNHO。暗転した会場に「イ・ジュノ」コールが響き渡る中、モニターに緊急告知が! 12月3、4日に武道館で『JUNHO(From 2PM)Special Encore Concert“LAST HYPER NIGHT”』開催が発表されると、黄色い歓声が響き渡った。

 

 9月2、3、4日に同じ代々木競技場で開催される、GOT7など所属事務所が同じアーティストが多数出演するファミリーコンサート『2016 JYP NATION CONCERT ‘MIX&MATCH’IN JAPAN』。

 そして、2PMとして3年半ぶりとなる10月25、26日の東京ドーム公演。さらに、発表されたばかりの12月の武道館と、ふたたびJUNHOは走り続ける。

<ライブ情報>
JUNHO(From 2PM)Special Encore Concert“LAST HYPER NIGHT”開催が決定! 12月3、4日 日本武道館にて 詳細は、公式サイト http://www.2pmjapan.com/