8月24日、歌舞伎俳優の中村歌昇と中村種之助による勉強会『双蝶会』が国立劇場小劇場で行われた。
「“勉強会”というとピンと来ないかもしれませんが、若手の歌舞伎役者が“勉強させてもらう”という名目で開く公演のことですよ。一般的な歌舞伎よりも出演者は少なく、上演時間も短いのが特徴です」(梨園関係者)
同公演の昼の部の客席に片岡愛之助の姿があったという。
「現在は大河ドラマ『真田丸』(NHK)に出演中で、来月からは『十月花形歌舞伎』の出演も控えており、多忙な日々を送っています」(スポーツ紙記者)
激務の人であり、新婚ホヤホヤでもある彼がわざわざ時間を作って“若手の勉強の場”に足を運んだ理由とは?
「愛之助さんと歌昇さんは、普段から連絡をとり合う仲。'13年からオンワード樫山のメンズブランド『五大陸』のアンバサダーを尾上松也さん、中村壱太郎さん、中村隼人さんとともに務めています」(前出・スポーツ紙記者)
ネクストブレイクともいわれる注目株の歌昇だが、
「5歳のときに四代目・中村種太郎を名乗って初舞台を踏み、'11年に四代目・中村歌昇を襲名しました」(前出・梨園関係者)
昨年に放送された『下町ロケット』(TBS系)で、ドラマ初出演を果たしている。重要なシーンで演じた研修医役が好評だったのだが、その成功の陰にあったのが……。
「愛之助さんが“素晴らしいチームだから、思い切ってがんばってきてほしい”と、事前に声をかけて緊張をやわらげたそうです。
彼も『半沢直樹』(TBS系)のときに同じチームで仕事をしていますから、きっと心強いエールになったことでしょう」(テレビ局関係者)
歌昇にとって映像の世界の仕事は不安も少なくなかっただろう。愛之助も同じ歌舞伎役者として、そしてドラマの世界で活躍する先輩として、それを察して励ましアドバイスをしていた。
「同作での歌昇さんの登場シーン数はそれほど多くはなかったのですが、ちゃんとオンエアをチェックして、“あの演技よかったよ”とメールをしてあげたんですって」(前出・テレビ局関係者)
それは舞台上の演技に対しても、同様なのだ。
「『双蝶会』終演後も、歌昇さんの楽屋を激励に訪れたそう。憧れの先輩から言葉をかけられて、彼も恐縮しきりだったといいます」(前出・梨園関係者)