常子(高畑充希)たちの商品試験を、あの手この手で妨害する『アカバネ電器製造』の社長・赤羽根(古田新太)。
いかにも憎々しい面構えで『あなたの暮し出版』の前に立ちふさがるが、彼の部下で常子の前で号泣した酒井秀樹を演じているイケメンな矢野聖人の素顔に迫ります!
「あの場面では、情に訴えるのに失敗して、出版社を出たときに“クソッ”って(笑)。
今回は、悪ければ悪いほどいいと思っているので、徹底的に悪人になろうって。本読み(リハーサル)で思いっきり大げさに演じたら、唐沢さんが笑ってくれました(笑)」
'10年に舞台『身毒丸』オーディションで故・蜷川幸雄さんに見出され、その後『リーガル・ハイ』や『アイムホーム』など多くのドラマに出演してきた彼。
「朝ドラには縁がないと思っていたので、出演が決まったときはうれしかったですね」
これまで演じてきた役はクセの強い悪人や、凶暴なキャラクターが多くて“朝より夜の顔ですよね”と苦笑い。これまでの印象を打ち破れるかも、と少し期待したそうだけど……。
「どんな役ですか? と聞いたら“悪いやつ”って(笑)。今までの作品のイメージがあるのはありがたいのですが……」
中でも気になるのが、シルバー世代の評判だという。
「朝ドラって、役の影響力がすごいっていうことを聞いて。特におじいちゃんおばあちゃんには、演じたキャラが役者そのものと思われる、って。僕、そろそろいい人を演じたいんですよ。もう芝居でも人を傷つけたくないから(笑)。
今回の役で、やっぱり悪いやつに思われるかな……。街で見かけたとき“なんであんなにひどいことしたの?”なんて声をかけられたらうれしいけど複雑(笑)。そのときは全力で、“あれは酒井であって、矢野じゃありません”と自分をフォローしたいと思います!」