大会組織委員会会長の森喜朗

 9月21日、’20年東京オリンピック・パラリンピック旗の掲揚式が東京都庁で行われた。そして、同日にデビュー22周年を迎えたジャニーズアイドルグループTOKIOが同式典に出席。

 レプリカフラッグを都内、そして全国巡回させる『フラッグツアー』のスペシャルアンバサダーに都から任命されたのだ。

 リオ五輪の取材で、現地に渡った山口達也は、

「4年後にはリオの熱が東京に来ると思うとワクワクします。盛り上げていけるよう、お手伝いします!」

 背負う大役に鼻息が荒い。

「“TOKYO”の外国人なまりがグループ名の由来である彼ら。また『ザ!鉄腕!DASH!!』(日テレ系)でガテン系イメージも強く、全国巡回はたしかにピッタリでしょう。でも、いまさら感は否めません」(芸能レポーター)

 たしかに4年後といえば最年少の長瀬智也は42歳、リーダー城島茂に至っては50歳を迎える。もっとフレッシュな人材、根本を言えばジャニーズタレントではなくてもいいような気もするが……。

「TOKIOはいわゆるJ副社長“派”で、しかもメリー喜多川副社長のお気に入りだとも。いまオリンピック・パラリンピックにジャニーズがじわじわと侵食し始めています」(前出・芸能レポーター)

 そんななか、ジャニー喜多川社長にとって一番の狙いは“本丸”オリンピック。’13年9月に東京招致が決まると即、年末に『JOHNNYS 2020 WORLD』公演を立ち上げた。

東京オリンピックに大きな影響力を及ぼすと見られる小池百合子都知事

「構想は同年の春ごろには練っていたといいますから、さすがの“先見の明”ですね。’20年に新ユニットをデビューさせるみたいで、ジャニーズJr.の発掘にご熱心。

 そうそう、『2020』舞台には組織委員会会長の森喜朗元首相も招待、特別にオリンピックをイメージした演出に変更されたそう」(芸能プロ幹部)

 世界中に発信される、もっとも注目される開会式に携わることが、ジャニー社長にとって最大の野望なのかもしれない。

 '20年に向けての4年間、本大会だけではなく各種イベントなど、ますます盛り上がっていく東京オリンピック・パラリンピック。今回、TOKIOを選んだ東京都オリンピック・パラリンピック準備局総合調整部連携推進課は、

「事業ごとに検討していますので、いろいろなイベントが行われていき、そのたびに最適な方にお願いをしていくことになります。

 今回はフラッグツアーという事業ですから、どういった方に来てもらうと盛り上がるのか、と選定しました。TOKIOのみなさんは幅広い年齢層から人気もあり、いろいろな現場を回っていらっしゃいますので」

 では“日本の顔”になる公式サポーターの選定は?

「今のところ東京都では予定はありません」(同課)

 主役はあくまでも選手だが、ここでも白熱した競争が起きそうだ。