ドラマ、配信、コミック、SNS、オリジナルベストアルバム、ドームツアー、映画。EXILE TRIBEが仕掛ける世界初の総合エンターテイメントプロジェクト『HiGH&LOW』。

 ドラマから映画へと続く作品で、雨宮兄弟の次男・雅貴をTAKAHIROが、三男・広斗を登坂広臣。そして、劇場版第2弾となる『HiGH&LOW THE RED RAIN』からは、ふたりの前から姿を消した長男を斎藤工が演じている。

『HiGH&LOW THE RED RAIN』で雨宮兄弟を演じるTAKAHIROと登坂広臣 撮影/廣瀬靖士

──おふたりが兄弟役を演じると聞いたときは?

TAKAHIRO:もともと飲みに行ったり、プライベートな時間を一緒に過ごすことが多かったので、HIROさんが兄弟役はどうかと提案してくださったんだと思います。僕らだけではなく、ほかのメンバーも、個性や性格、持ち味でもある、いいところを生かせるように配役してくださいました。

 なので、ふたりで役作りをどうするかと特別に話し合うこともなく、自分たちで言うのもおこがましいのですが “あうんの呼吸” で演じられました。すごく自然に、違和感なく臨むことができたかなと思います。

──雅貴は、女性に弱く、ちょっとおっちょこちょいなところがある面白いお兄ちゃん。広斗は、クールで1度キレると兄の言うことも聞かない弟ですね。

登坂:面白いって(笑)

TAKAHIRO:あれは、台本のせいです(笑)

──女性が好きで、ユーモアのセンスがある?

TAKAHIRO:はい。そこは、日ごろの僕とは大きく違うところですね。真逆かな。

──クールで話を聞かない弟というのは、登坂さんそのもの?

TAKAHIRO:それは、そのままですね(笑)

登坂:そう思います(笑)

「あんなTAKAHIROさんを初めて見た」

TAKAHIRO 撮影/廣瀬靖士

──俳優として初共演して、気づいたことはありますか?

TAKAHIRO:僕から見た登坂は自然体で、肩の力が抜けている。力んでないところが、すごく自分としてもやりやすかった。それと、声がいいなと。さすが、ボーカリストでもありますし、自分の声の魅せ方がわかっている。やっぱり、日本アカデミー賞新人俳優賞を獲得しているだけあって、カメラの前に立ったときの凛とした姿が自分には、すごく眩しくて……。

登坂:感情が全く入ってないじゃないですか(笑)。操られているかのように、流れるように話されて(笑)

TAKAHIRO:共演させていただけることを光栄に思いました!!

登坂:この話題になってから、急にTAKAHIROさんの感情がなくなりましたね(笑)。ふたりで共演するシーンが多かったんですが、あんなTAKAHIROさんを初めて見たというか。ライブといった音楽での活動でご一緒させていただく機会はあったんですけど、演技では初めて。

 作品の中で、より感情を入れなくてはいけないシーンの前は、日ごろにはない、話しかけづらさがありました。自分の世界に集中して入って、気持ちをつくっていらっしゃって。そこに、自分も引っ張られました。

登坂広臣 撮影/廣瀬靖士

TAKAHIRO:僕は、いつも緊張していましたから。登坂に話しかけるときは。

──(笑)。お兄さん役の斎藤工さんとは初共演ですよね。

TAKAHIRO:僕は、初めましてだったんですが、登坂は以前から親交があったみたいで。

登坂:お仕事では、僕も初めてです。今回、ご一緒させていただくことになって、工さんも僕もお互いにビックリした感じで。工さん、ドラマシリーズから『HiGH&LOW』を見てくださっていて「雨宮兄弟の長男って誰なんだろう?」って、ずっと気になっていたそうなんです(笑)

TAKAHIRO:それが、まさかの。

登坂:自分に話が来ると思わなかったって驚かれていて、僕も工さんと聞いてビックリしました(笑)。以前からメールのやりとりで「いつか、何かでご一緒できたらいいですね」と、工さんから言っていただけていて。

 ただ、お互いに仕事のジャンルが違うというか、工さんは役者で、僕はアーティストをやらせていただいているので、なかなか難しいだろうと思いながらも「そうですね」と話していたんです。だから、こんなにも早く、しかも兄弟役で共演できるなんて、運命的なものを感じました。

TAKAHIRO:縁を感じますね。

登坂:これまで、雨宮兄弟ってTAKAHIROさんとふたりでつくってきたんですが、そこに工さんが入ってきてもまったく違和感がなくて、すごくハマっていた。それまでの空気感のままだったんです。

雨宮3兄弟で作ったグループLINE

TAKAHIRO:撮影の前に、登坂が3人をLINEでつなげてくれたんです。雨宮兄弟というグループ名で。

登坂:クランクインの前から3人で、何気ない、ごく普通の会話をしながらコミュニケーションをとっていました。工さんとも、とくに役について話をすることもなく。

TAKAHIRO:一緒に現場でつくり上げていく感じでした。撮影は海外でもあったんですが、先に僕らが現場入りしていたので、ロケ地の環境とか、撮影現場の状況を写真とともにお伝えしていて。工さんが合流されたときは、「やっとお会いできた」という感じでした。

TAKAHIRO 撮影/廣瀬靖士

 長年、俳優をやられている工さんの立ち居振る舞いはさすがで、僕らも引っ張っていただきました。役者として大きな一歩というか、成長させていただけました。

──ちなみに、LINEでの雨宮兄弟のグループは続いている?

TAKAHIRO:はい。撮影が終わってグループから退出されたら、さすがに悲しいです(笑)。

登坂:悲しすぎます(笑)。3人しかいないですし(笑)。

TAKAHIRO:“登坂広臣が退出しました”って 。余計、話しかけるの緊張するわ(笑)。

──今作でも、アクションシーンが盛りだくさんですが、大変だったことは?

登坂:正直、たくさんありました(笑)

TAKAHIRO:毎日、ピンチでした(笑)。海外の撮影場所がすごく暑くて、さらに湿気もすごくて、体感温度が80度くらいだったような(笑)。

登坂:(笑)。日に日に温度が増していく感じでした。

登坂広臣 撮影/廣瀬靖士

TAKAHIRO:そんな環境の中で革ジャンやスーツを着てのアクションだったので、びしょびしょになるくらい汗をかきました。けっこう、鍛えられました。

──劇中では、とにかくカッコいいおふたりの姿を見ることができますが、もし、自分が女性だったら、異性として相手に興味を持つと思いますか?

TAKAHIRO:はい。登坂は、とにかくツンデレが容赦ない。

登坂:容赦ないって(笑)。

TAKAHIRO:クールなイメージがあると思うんですが、すごくお茶目な部分があって、ネアカ。それに、この美しい横顔にぞっこんかなと思います。

登坂:僕も、TAKAHIROさんって、性格が明るくて優しいですし、懐も深い。それは、男女関係なく。同性からも頼りになる存在なので、女性はもっと素敵だなと感じると思います。

TAKAHIRO:それに一途なんで僕ら。以上です!

登坂:(笑)。

TAKAHIRO:以上です(笑)。

──最後まで笑いに包まれたインタビューですが、最後に作品の見どころを。

TAKAHIRO:いままで謎に包まれていた雨宮兄弟の過去や現在。そして、未来を感じていただけるようなストーリー性のある作品になっています。より、僕らが演じている雨宮兄弟のことが深掘りされているので、女性には感情移入しやすく、見やすいと思っていただけると思います。

 もちろん、感動もあります。クールだった広斗のおちゃらけた部分も見られるので、楽しみにしていただきたいです。

登坂:家族や兄弟の絆が深く描かれているので、ご覧いただいたあとに、何かを感じとっていただけると思います。前作が、大迫力で壮大なスケールの話だったんですが、今回はスポットを絞って、人間模様、人間物語をより深く描いているので。

TAKAHIRO:心温まるよね。

登坂:そういった部分を楽しんでいただけたら。それと、工さんの胸キュンシーンもあります。それは、見てのお楽しみです(笑)。

TAKAHIROと登坂広臣 撮影/廣瀬靖士

TAKAHIROのプライベートQ&A

TAKAHIRO 撮影/廣瀬靖士

Q 家にあって、いちばん大事にしているものは?

 家にあるもの……。なんだろう? あっ! アロマディフューザーです。

Q 1日でいちばん大事にしている時間は?

 これも、難しい質問ですね……。睡眠時間です。さっきお話ししたアロマディフューザーを最近、プレゼントでいただいたんです。ふんわりというより、しっかり香る感じの。その香りで、よく眠れるんです。とくに好きな香りはまだないんですが、だんだんアロマに興味を持ってきて。アロマセラピストになろうかなと思ってます(笑)。

Q 最近、熱くなったことは?

 IHクッキングヒーターのまだ冷めてないのを触って、熱くなりました。その熱さじゃないか(笑)。熱中しているものは、筋トレです。ほぼ、毎日やっています。

登坂広臣のプライベートQ&A

登坂広臣 撮影/廣瀬靖士

Q 家にあって、いちばん大事にしているものは?

 炊飯器。最近、新しく買ったんです。酵素玄米が炊けるものを。ジムのトレーナーさんにいいと教えていただいて、酵素玄米だけを買ってみたら、酵素玄米が炊ける炊飯器じゃないとダメなことが判明して(笑)。

 買ったら、愛着がわいてきました。1週間、保温で置いておいたものが、いちばん栄養価が高いらしいんです。ひとり暮らしなので、ツアーで家を空けることが多くて、ごはんを炊いても冷凍していたんですけど、酵素玄米だと保温したまま置いておけば平気なので、そういう部分でも助かっています。

Q 1日でいちばん大事にしている時間は?

 寝る前。朝より、寝る前のほうが、いろいろなアイデアが浮かんできます。映画を見たり、本を読んだり、音楽を聴いたり。それが、リラックスするだけではなくて、こういう撮影をしてみたいなとか、こういう曲に挑戦してみたいなとかというイメージもすごく湧いてくる。リビングにいることが多いですね。

Q プライベートで熱くなったことは?

 友達とごはんに行ったとき、誰が支払いをするかのジャンケンでいちばん熱くなりました(笑)。俗にいう“男気ジャンケン” で、勝った人が支払うんです。

 本当は、払いたかったんですけど、 負けちゃって(笑)。 ジャンケン、弱いんですよ。三代目J SoulBrothersのメンバー内でもよくやるんです。本当は、支払いたいんですけどね(笑)。メンバーの中でよく勝つのは、(山下)健二郎くんかな。

<インフォメーション>

◎EXILE15年の歴史を凝縮した究極のベストアルバム『EXTREME BEST』発売中。3CD+4DVD+スマプラミュージック&ムービー:6980円+税、3CD+4Blu-ray+スマプラミュージック&ムービー:7980円+税、3CD+スマプラミュージック:3500円+税

◎TAKAHIROがボーカルで、GLAYのHISASHIがリーダーを務めるロックバンド・ACE OF SPADES×PKCZ(R) feat. 登坂広臣の『TIME FLIES』が10月12日にリリース。CD+DVD:1800円+税、CD:1000円+税