中野美奈子や青木裕子など、多くの女子アナウンサーを輩出してきた「ミス慶應コンテスト」。
11月に行われる三田祭での本選に向け、6名のファイナリストもお披露目されてこれからが正念場……というところに、「ミス慶應コンテスト」を企画・運営する慶應義塾広告学研究会が懇親会で未成年者と飲酒に及ぶという不祥事が発覚。研究会は解散となり、2016年度のコンテストも開催中止に追い込まれました。
ファイナリスト6人は公式ページ内で「残念です」「悔しい」「怒りがこみ上げてくる」など、突然の中止に戸惑う心境を吐露。応援していた学生もSNSなどで残念な気持ちをアップする場面も見られました。
余計なお世話ではありますが、彼女たちのこれまでの努力に対する一つの回答になればと、美のエキスパート・高須院長にファイナリストの審査をお願いし、勝手にグランプリを決定してみました!
――まず、ファイナリスト6人それぞれの顔についてのご感想をお願いします(と、6人の写真を見せる)。
高須「伊集院ほのかさんはエラが張っていて鼻も太いんだけど、フルバングスのふんわりヘアで可愛らしく見せるのが上手。岩田絵里奈さんは好感度の高い白のトップスを着ているのもあり、典型的な愛され系だね。喜多川あゆさんもこれまたフルバングスで欠点をうまく隠した今っぽくて可愛いタイプ。……というか、高橋茉莉さん以外みーんな前髪でしっかり顔を隠してるね!」
――やはり女子大生世代はおでこを出す髪型より、圧倒的に前髪アリの子が多いですからね。美的にはあまり良くないですか?
高須「いや、みんな可愛いよ。でも、高橋さんはおでこを出しているから6名で並ぶと目立つし、自信がありそうな印象と強さを感じさせる。大学のミスや地方のミス以外の、大きなミスコンでも目立つきれいさ」
――なるほど。では残りの2人はいかがでしょう?
高須「渡邊渚さんはズバリ表情上手!! 悪く言うと媚を売ったようなポーズにも見えてしまうけど、第一印象で自分のいいところを存分にアピールできるタイプだね。慶応のお嬢さんだからそんな場面はないだろうけど、水商売でもすぐ指名が取れちゃうかも!? そして最後の渡邉麻美子さんは全世代がきれいって思う顔だね。お嬢さんっぽい控え目な感じです」
――ではズバリ、高須院長がグランプリを決めるとしたらこの中で誰にしますか?
高須「美人は前から横からと多方向から見ないといけないから、写真だけでは判断できないけど……。やはりハツラツとした印象が素敵な高橋茉莉さんでしょうか! なんといっても自信がある笑顔はコンテストでは有利だからね。ちなみに準ミスは万能型美人の岩田絵里奈さん。そしてキャラクター賞は女性好感度の高そうな伊集院ほのかさん。おめでとうございます!!」
ミスコンのために整形する女性も?
――キャラクターが分かれた方々をバランスよく選ばれましたね。ところで世界中「ミス○○」といった類のものはたくさんありますが、ミスになる女性の顔の特徴はありますか?
高須「まずね、“近いミスコン”と“遠いミスコン”があって、前者は地方のミスや大学のミスとかね。後者はミスインターナショナルとかですね」
――身近かワールドワイドかということでしょうか?
高須「それもあるし、会場の規模感とかもだね。で、近いミスコンはパッと見て可愛く好感度が高いタイプ。いわゆるお嫁さんにしたい感じかな。逆に遠いミスコンは舞台も大きく、審査員席から距離もあるから、まずの判断基準はスタイルやオーラなんだよね。いわゆる美女タイプ」
――納得です! ミスインターナショナルとかを見ていると、迫力美人が多いですもんね。
高須「そう。そしてコレは言っちゃアレですが(笑)、地方のミスってコネ受賞も多かったりね~。“誰々さんの娘”とか! 私も『そうかな?』と思う場面に審査員として立ち会ったこともあるよ。まぁ、地方では嫁入り道具としても大きな効果があるからかもしれないね」
――ご当地事情! でも「元ミス○○のお嫁さん」って響き、確かに魅力的です。ところで規模の差もそうですが、10年前、20年前と比べると美人の顔のタイプは変わるというようなことはあるのですか?
高須「美人の基準はほぼ同じかな。それよりはファッションやヘアメイクの良いとされる基準が変わるから、美人の印象が変わった気がするのかも」
――確かに、ちょっと前でも流行の眉毛などが今と大きく変わっていますね。ところで、美の競演「ミスコンテスト」というと美容整形も連想してしまいますが、ミスコン受賞者のなかにも整形されている人はいると思いますか?
高須「います! いーっぱいいるよ!! 前に『○日までに済ませてください!』と豊胸を懇願する人がうちのクリニックに来て、事情を聞いたら世界的なミスコンの予選があるからって言ってたしね」
――オーディションのために施術することもあるんですね。やはりバストのお直しが多いですか?
高須「水着審査があるものばかりでもないから、人気が高いのはメイクではフォローできない鼻やあごだね。ここがきれいだとグッと印象が変わるし、目は化粧でなんとかなるけど、鼻やあごは隠せないから。オーディション前にメンテナンスするなら、ここで決まりでしょう!」
<プロフィール>
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。高須クリニック院長。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外 科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)。高須クリニックオフィシャル人生相談 Twitterアカウント@yes_jinsei