初等科3年時、雅子さまに付き添われ下校される愛子さま('10年12月)

 ここ2〜3年、久しぶりの公務などご回復ぶりが伝わってくることが多い皇太子妃・雅子さま。最近は、新たな「段階」に入られたように見受けられる。それは、“脱・愛子さま優先”ともいえそうな長女・愛子さまとの新たなご関係だ。

 宮内庁関係者が、学習院女子中等科3年の愛子さまの近況を交えながら話す。

「実は、雅子さまが公務に出られていた週の9月26日から、愛子さまはずっと学校を欠席されていました。

 東宮大夫の発表によると、愛子さまは、風邪ではなく熱や咳もないが、夏休み明けの課題やテスト、運動会の練習のお疲れがたまり、かかりつけの医師が休養を助言したそうです」

 結局は、9月の最終週はすべて欠席し、10月1日の運動会もお休み。

 週明けも欠席が続いた。10月7日まで少なくとも11日間連続で、お休みが続き、宮内庁病院で診察を受けたとも報じられた。

「愛子さまのような思春期に差しかかった皇太子家の長子という特別な立場にある方は、特に将来や進路について悩まれるはずです。

 それが心身の不調を招き、勉強や運動の疲労と重なり、学校を欠席することになったのではないでしょうか」

 そう愛子さまのご不調について話すのは、子どもの教育に詳しい東京成徳大学名誉教授(教育社会学)の深谷昌志さん。

「この夏はご両親の地方公務に同行されたり、天皇陛下の生前退位のお気持ちの発表があるなどして、愛子さまはより注目され、否応なしに、ご自身の将来のあり方をお考えになったはずです。

 そこで、家族でも友達でもなく、宮内庁の役人やお付きの人でもない親身になってくれるアドバイザーが必要ですが、そういう専門家はいるのでしょうか」(深谷さん)

 愛子さまの登校問題といえば、学習院初等科3年になる直前に、一部の乱暴な児童に「不安感」を覚えたとして一時、不登校になられたことは記憶に新しい。

 雅子さまが1年半以上、学校へお付き添いをする状態が続き、校外学習などにも同行する一方、国賓行事や園遊会などの大切な行事には出席できないままだった。

「愛子さまは女子中等科に進学してからも、学校生活への適応に時間がかかり、午後2時になって登校されることもありました。 

 また、定期試験や苦手な理数系の科目の欠席を繰り返すなど、不規則な登校が続く時期がありましたが、1年生の後半からは収束に向かったはずです……」(皇室ジャーナリスト)

 愛子さまのそんな「不登校」や「不規則登校」が“再発”する心配もある微妙な時期に愛娘を残し、あえて4度のお出ましを“断行”された雅子さま。

「愛子さまが初等科のころでしたら不登校騒動もあったので、雅子さまも付きっきりで世話をされたと思います。

 しかし、愛子さまはもう中学3年生で15歳になるので、親離れ・子離れをされたということだと思います」

 そう雅子さまの心情について説明するのは、皇室を長年取材するジャーナリストで文化学園大学客員教授の渡辺みどりさん。

「陛下の『生前退位』の意向が発表され、雅子さまが皇后となる日も確実に近くなっているので、ご家族だけではなく国民のために尽くすお考えも強くなっていると思います。

 一方で、愛子さまも、お母さまが決して体調が万全ではないなか、公務をするお姿を見れば、頼ってばかりもいられないという気持ちも芽生えるはずです」(渡辺さん)