10月13日、代々木第二体育館で、'17年新春に放送されるドラマ『君に捧げるエンブレム』の撮影が行われていた。
このドラマは車いすバスケを題材にしていて、主演は櫻井翔が務める。
「この日は朝から試合のシーンを撮っていました。櫻井さんは撮影の合間に、車いすの写真を携帯電話で撮影したりして、障がい者スポーツへの理解を深めようとしていましたね」(制作会社関係者)
今や俳優、キャスターとしても活躍する櫻井だが、先日発売された雑誌『日経エンタテインメント!』のインタビューでこんな発言をしていた。
《政治家は“政治家になりたい人”がなるものじゃなくて、“やりたいことがある人”がなるべきものだと思ってます。だから、もし僕にやりたいことが明確にあって、かつそれが政治の世界でしかできないことならば、そういう道も考えると思いますよ》
櫻井といえば、父親の桜井俊氏は元総務省事務次官。7月の都知事選で、“桜井パパ出馬⁉”と、世間を大いに沸かせたことは記憶に新しい。
「出馬していたら、小池百合子さんといい勝負をしたと思いますし、ひょっとしたら都知事になっていたかもしれませんよ」(全国紙記者)
結局、本人にその意思がなく、“桜井都知事”は実現しなかった。しかし、父親に代わって息子の政治家転身が現実味を帯びてきたのでは、と思わせるような発言だが……。
“ジャニーズいちの知性派”と言われているだけに、彼が政治家を目指しても不思議ではない。実際、
「若手のタレントの中では最も政治家に向いています。また、中曽根康弘元首相のお孫さんで国会議員秘書の康隆氏とは古くからの友人で、彼の影響もあるんじゃないでしょうか」(前出・全国紙記者)
ニュース番組のキャスターに就任したとき、「将来、自分の報道番組を持ちたいか」と質問され、「キャスターのお話をもらったときには夢のスタートラインに立てたような感覚だったが、夢のゴールはここでなく真ん中に座って番組を任されることです」
と答えるなど、上昇志向はかなり強いことがうかがえる。
だがなぜ今、櫻井がこんな発言をしたのだろうか?
「今の日本の政治に失望しているんじゃないですかね。でも立場上、そんな発言はできない。そのモヤモヤした気持ちがああいった発言につながったのではないでしょうか」(芸能プロ関係者)
ただ前述の発言のあとに、
《僕のやりたいことは、むしろ嵐という立場でいたほうが実現性高いんですよね。(中略)今の嵐でいる以上に、やれることがたくさんある世界なんてないんじゃないかと》
と語っており、今すぐ政治家に転身することはなさそうだが、《政治の世界でしかできないこと》を見つける日はそれほど遠くないかも。