12月31日に放送される『第67回NHK紅白歌合戦』。このなかで“超目玉”としてラストステージが整えられているのがSMAPだ。
3月のNHK『明日へコンサート』以降、各局の歌番組出演を辞退してきた彼らだけに当然、紅白も絶望的と思われていたのだが……、
「8月14日に解散を発表してからは、どこか吹っ切れたのかもしれない。『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の収録でも、次第にメンバー間での自然な笑顔が見られるようになっているといいます」(テレビ誌編集者)
デビュー25周年という記念年に勃発した、ファン置いてきぼりの解散騒動を償うべく、やっと重い腰を上げたようだ。そして来年以降は各自、ソロタレントとして活動していくだけに、NHKとの“パイプ”も太くしておきたい。
「草なぎ剛は『ブラタモリ』でナレーターを務め、香取慎吾も来年の『のど自慢』に呼ばれる可能性もある。中居正広はスポーツ関連番組を担当しましたし、将来的には紅白司会再選も狙っているのでは? 各々の仕事のためにも“紅白出るべ!”と、ラスト“コンサート”が開かれそう」(芸能プロ関係者)
あとはジャニーズ事務所からの“GO”サイン待ちだとも言われるが、それが一筋縄ではいかないとも。
9月の定例会見でSMAP出場を熱望していたNHK籾井勝人会長。「ジャニー喜多川社長にお話しすればいい」と自らの“出馬”に息巻いていたが、10月には「時期的に私が出ていっても、まったく“あたり”がないということもありますし」とトーンダウン。「しかるべき人にお願いする」と、担当者に一任する意向に切り替えた。
「紅白“人事”に影響力を持つと言われるのはジャニーさんではなく、メリー喜多川副社長、そして嵐らを担当する娘のJ副社長です。複雑な事情を知らずに発言した会長のスタンドプレーに、制作スタッフらは大慌てだったといいます」(芸能レポーター)
それもそのはず、一連の解散騒動はメリー副社長が昨年1月の『週刊文春』で、《(J副社長と)対立するならSMAPを連れていっても今日から出て行ってもらう》と、I元マネージャーを糾弾したことから始まった。籾井会長の彼らを特別扱いした“KY発言”は、現場の苦労をすべて台無しにしかねなかった。
「例えば、“J派”タレントの次期大河ドラマ出演、音楽番組、はたまた'20年『東京五輪・パラリンピック』関連番組の起用など、SMAPを出場させるための交渉材料を内々にそろえていたことでしょう。でもまあ、メリーさんの態度も軟化しているとは聞きますが」(芸能プロ幹部)
一連の騒動で、ジャニーズ事務所のさわやかなイメージも大きく損なわれてしまった。
「ネット上でのメリーさんの叩かれ方は目も当てられないほど。次期社長の座に就く娘のためにも、イメージ回復を理由にして一夜限り、SMAPを歌わせることもありえます」(前出・芸能プロ幹部)