吉田羊主演の医療ミステリードラマ『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』(フジテレビ系火曜夜9時~)で、主要キャストの1人としてお笑いコンビ、たんぽぽの白鳥久美子が医者役に初挑戦している。女だらけの収録現場、バラエティーとの違い、そして、ひそかな野望とは? 白鳥がぶっちゃけトーク!
「異物感がハンパない…」
「民放での本格的な連続ドラマ出演も、医者役も初めてです。女優さんに交じってバラエティー出身の私が、最初はどうしたらいいのか、見当もつきませんでした。異物感がハンパないんだろうなと思って、場を乱さないことだけを心がけようと考えていました。でも、みなさん、すごくやさしくて。居心地のいい撮影現場です!」
と、お笑いコンビ、たんぽぽの白鳥久美子。脳神経外科医役で吉田羊が主演する医療ミステリーで、白鳥は、救命救急医の里見藍役を演じている。
患者の命を救う“最後の砦”となるべく「解析診断部」に集まった7人の女性医師たちが、ぶつかり合いながらも患者と真摯に向き合う姿を描く。メンバーには、部長役に伊藤蘭、天才外科医役に相武紗季、研修医役に吉岡里帆らが出演。
役作りで近所の大学病院に“潜入”
白鳥は、役作りのために自宅付近の大学病院に“潜入”した。
「お医者さんがお昼ご飯を買いに行ったりするのをチラチラ盗み見したり、白衣の着こなしや動作をチェックしていました。
おさげは患者さんに髪がかかってしまうことがあるので、2つに結んでいます。メガネはこだわりですね。このドラマ用に新調したものです。白衣のポケットにはリップや目薬など、ドラマの小道具と関係ないものまで忍ばせています(笑)。手術着は動きやすくて着心地がいいんですよ。撮影後には、欲しいくらい(笑)」
冷静で、物事を客観視できる里見については、共感できるところも。
「女子としての欲望を抑え、男性経験も乏しいコンプレックスを医療に注いでいるところですね。女性の輪にいても一歩下がっている感じも似ているかも。でもこの先、里見の女子っぽさが全開になる話も登場するので、お楽しみに!」
「猿」「来い」「ドーシス」
セリフには毎回、苦戦している。
「言い慣れない医療用語が多く、受験勉強のように必死です。苦しんだ末に思いついたのは、年号のような覚え方。例えば『サルコイドーシス』(原因不明の疾患)は、『猿』『来い』『ドーシス』と、3つの単語に分けるんです。これでなんとかイケてます!」
医療用語の多いセリフは、意外にも現場に一体感を生み出す効果が。
「誰かが病名がうまく言えないと、ほかのメンバーが助けてくれて、ドラマとは違う一致団結感があります。私は羊さんの5分の1くらいしかないセリフでも焦っちゃうのに、羊さんはリハーサルから病名の入った長ゼリフをスラスラ。カッコいいなと思いました。
現場では、みんなの妹的な存在の里帆ちゃんが、緊迫したシーンで言い間違えると、羊さんがツッコんで場が和むという感じです」
ひそかな野望…!?
撮影の合間は女子トークで盛り上がるという。
「私は毎日アイスを食べているんですが、身体が冷えることや糖分が多いのでやめたほうがいいとアドバイスされたりしています。
バラエティーのお弁当は揚げ物とか味が濃いものが多いけど、この現場では、薄味で素材を生かしたお弁当だったり、羊さんがハマっている海苔とか、蘭さんがチアシード入りのコンニャクゼリーを差し入れしてくれたり、身体によくておいしい、キラキラしたものばかりです」
物語は医療ミステリーだが、難しく考えずに見てほしい、と白鳥。
「解析診断部のメンバーの人間関係の面白さや橘先生(吉田)の謎もありますので、好きなポイントでお楽しみいただければ。私としては相方の川村エミコが出演できたらうれしいですね。ベッドに寝ているだけの患者役とか。彼女には役作りしておくよう言っておきます(笑)」