お金持ちには「信心深い人」が多いと言えます。実際、自宅やオフィスに神棚を祀り、手を合わせて感謝の言葉を述べ、家族や会社の安泰を祈る方。
あるいは、苦労した時代を知っている靴を「守り神」のように大切にして、折に触れ「ありがとうございます、こうして働かせていただけるのも、あなたのおかげです」と、感謝を伝える方など。万物への信仰心が篤い人が、本当に多いのです。お金持ちになるほどに、信仰心も高まるといっていいでしょう。
なぜでしょうか? お金持ちになると、どうしてもその態度が傲慢になりがちです。そんな時、彼らは神棚や守り神、目にみえない力に思いを馳せて
「謙虚さを、忘れてはいないだろうか?」
「この選択で、お客様は喜んでくださるのか?」
そんなふうに、自分の言動を見直し、襟を正しているのです。お金持ちと言われる社長や著名人に、批判や忠告をする人はあまりいないでしょう。
誰もが間違った方向に暴走する危険性を、秘めています。神棚や守り神など、信仰の対象は、彼らの心を正しい方向に向かわせてくれる。愚かな考えに支配されそうになっても、守ってくれる。そんな役割を果たしているのです。
信心深い彼らは、
「こんな場所で運を使いたくない」
「運はとっておきの時のために残しておく」
「あの場所は運気を下げる」
というようなことを、しばしば口にします。
たとえば、パチンコをするお金持ちは滅多にいません。
「パチンコなんかで大当たりしたら、仕事運が悪くなる。私は運が強いから、手を出したら成果が出そうで、怖くてしないのです」
「絶対に成果が出るのが分かっているから、やらない」と言いきるのが、お金持ちです。
乗馬はするけれど、「競馬」には興味なし。マウンテンバイクで野山を駆け巡って楽しみますが、「競輪」はしません。
休日「クルーザー」で近場の海を走らせますが、「オートレース」は致しません。本気で研究して競馬や競輪、オートレースにのめりこむ、お金持ちなんてお会いしたことがありません。
お金持ちは神様を崇め、「感謝」と「謙虚」な精神を忘れずに歩んできたからこそ、運や縁を導き成功へと駆け上がった。お金持ちになれたのです。
その事実を理解していますから、パチンコをはじめとするギャンブルに大切な運を使うことを、好まないのです。オーナーや経営者、責任ある立場にいるお金持ちは、現実社会で日々ギャンブルの渦中にいるようなものです。
決断を迫られる場面も多く、会社やプロジェクトの成否はその手に委ねられています。
お金のない人が唯一の娯楽だからと、小遣いをパチンコに費やし負けが込んできて、お金を取りもどそうと、益々のめりこむのとは次元が違う「戦いの場」にいるのです。
社運をかける「勝負の場」で毎日戦っているのですから、お金持ちは余計なところで運を使わないように気をつけているわけです。
倹約生活は、「健康になり環境に優しく工夫をする」心地良いものです。決して、厳しい戦いではありませんが、運を味方につけるのに、越したことはありません。ここぞという時に運を使えるように、お金持ちに見習い信心深くなる。
運の無駄遣いにも、気を配ることはお金に好かれるコツです。
あなたは、初詣に行きますでしょう。パワースポット巡りに関心のある方も、多いでしょう。それは神様を信じている証では、ありませんか? そこにあるのは、日本人ならではの清く正しい精神です。一歩進めて、あなたらしい信心について考えることも「お金」との縁を深めるので、お勧めします。
著者プロフィール:臼井由妃(うすい・ゆき)◎1958年東京生まれ。健康プラザコーワ、ドクターユキオフィス代表取締役。行政書士試験に合格し行政書士資格を有する。宅地建物取引士・栄養士。33歳で結婚後、病身の夫の後を継ぎ会社経営に携わる。次々にヒット商品を開発し、独自のビジネス手法により通販業界で成功をおさめる。日本テレビ「マネーの虎」に出演。経営者・講演者・経営コンサルタントとして活動する傍ら、難関資格を取得した勉強法も注目される。ビジネス作家としても活躍。著作は50冊を超える。