「佳子さまは2年連続で、ICU祭に参加されませんでした」(宮内庁関係者)
10月22、23日、秋篠宮家の次女・佳子さまが通われるICU(国際基督教大学)で学園祭が催され、ホットドッグや焼きそばなどの出店が立ち並び、活気にあふれていた。
昨年、佳子さまが入部をお考えになっていたというダンスサークル『S』も、大広場の特設ステージでパフォーマンス。しかし、ステージ上にも観客の中にも、そのお姿はなかった……。
「ただ、参加のご意思はあったようです。というのも学園祭の2日間、構内では私服警官が不審者や異常がないかのパトロールをしていました。このことから、ギリギリまで参加を迷われていたのでしょう」(大学関係者)
勉強がハードだといわれているICU。その合間の“息抜き”として学園祭に参加されたいという思いは強かったはずだが、なぜ不参加だったのだろうか。
とある皇室ジャーナリストは、10月21日に鳥取県倉吉市を中心に震度6弱を観測した「鳥取県中部地震」が関係していると語る。
「佳子さまは今までに4回も鳥取を訪問されています。毎年、鳥取で開催される『全国手話パフォーマンス甲子園』にも必ず出席されていて、思い入れの強い鳥取が被災したことで、学園祭の参加を慎まれたのでしょう」
そんな佳子さまの“お気持ち”は、行動にも表れている。
「ICU祭2日目の10月23日、被災者に向けたお見舞いのお言葉を、宮内庁を通じて平井伸治鳥取県知事に伝えられました」(宮内庁記者)
これまで天皇・皇后両陛下も、国内で大きな自然災害があれば、私的な静養や旅行をとりやめ、被災地を見舞われてきた。
「今年4月に熊本で発生した地震により、両陛下は静岡県へのご訪問を中止。その翌月には、被災者を見舞うために南阿蘇村を訪問されました。以前から被災した場所へは、たびたび訪問されています」(前出・宮内庁関係者)
佳子さまの母・紀子さま(50)も、熊本地震の直後にあった公務でお見舞いの言葉を述べられている。
そんな美智子さまや紀子さまのお姿を間近で見られてきたことが、佳子さまの今回の行動につながったのだろう。
「佳子さまには大学生活を楽しみたい気持ちもあると思いますが、国民と皇室のことを最優先に考える美智子さまの姿勢が着実に受け継がれていると思いました」
と話すのは、ジャーナリストで文化学園大学客員教授の渡邉みどりさん。
9月末、佳子さまが鳥取を訪問された際、倉吉市内を案内した『倉吉町並み保存会』会長の杉原圓さんは、
「『白壁土蔵群』が並ぶ玉川沿いをご案内した際、知事が“倉吉には醤油アイスクリームというものがございます”と説明すると、“それはどんな味がするのですか?”と、とても興味を持たれていました。
地震が起こって本当に大変な時期なので、佳子さまからお言葉をいただけたことは非常に恐縮です。お言葉をいただいたことは、みんな知っていますし、とても励みになっていますよ」
佳子さまの“鳥取への思い”は、確実に被災者たちの希望になっている─。