11月某日の朝、所ジョージが事務所兼遊び場として使用している『世田谷ベース』を訪れたところ、事務所の責任者を名乗る男性から険しい表情で「あなたたち! さっきからずっとそこにいますけど、何をしているんですか?」と詰問された。
記者が身分を明かすといくぶん口調が和らいだが、取材の意を告げても断られた。
「いや、今日はもうやめてください。お引き取りください!」
ピリピリした空気だったのには理由がある。事務所の壁に2か所、道路に1か所の計3か所に、赤いスプレーで落書きをされていたからだ。落書きは“所ジョージ死刑”が1つ、“サトラレ電波”が2つ。
後者は意味不明の言葉だが、前者には明白な悪意があることはわかる。落書き犯と勘違いされてしまったようだが、そもそも、同所を訪問したのは、現在行われている改装工事についての話を聞くためだった。
「2〜3か月くらい前から工事が始まりました。クレーン車が入っていくのを見たこともあります。外観を変えているような感じですね。なかなか終わらないから、近所でも話題になっていたんですよ」(近隣住民)
今回、この落書きが事件化されていることも鑑みて警視庁に聞いてみたところ、
「公式に発表されている事案ではないので、回答することはできません」
とのことだった。とはいえ、ただの落書きとして放っておくことはできない。個人の資産や公共の道路を傷つけたわけで、明らかに犯罪である。
「ネットで心ない悪口を書かれたりすることはこれまでにもありました。しかし、今回のように落書きされたのは初めてだったみたいですよ。
さすがに悪質だということで、警察に被害届を出したそうです。『世田谷ベース』の周辺には、防犯カメラが設置されています。事件当日、犯人が防犯カメラに映っていたようなので、捜査が進んでいるのではないでしょうか」(所の知人)
こういった落書きで逮捕された場合、どんな罪に問われるのだろうか。『弁護士法人・響』の徳原聖雨弁護士は、
「今回のケースは器物損壊罪に該当します。法律上は3年以下の懲役か、30万円以下の罰金・科料に問われます。ただ、初犯の場合だと執行猶予1年〜2年か20万円前後の罰金ですまされることもあります」