紅白が差し迫ったいま、いたるところからSMAP・香取慎吾のネガティブな面が報じられている。11月5日に東京スポーツが《来年9月をもって芸能界引退》と報じると、これを追うように『週刊文春』11月17日号で《ふさぎ込む日々》と、ままならない精神状態にあるとした。さらに『フライデー』11月25日号では、《解散回避できないなら「アメリカへ行く」》と、香取に渡米の意思があるとまで伝えた。
「いわゆる“御用メディア”ではないため、たしかに真実味はあります。実際、親しい仲間内には解散発表前にも“ジャニーズをやめたい”と漏らしていたともいいますし、木村との確執も少なからずあったのでしょう。
ただ、ファンをないがしろにするような一連のゴタゴタが、さも香取のせいとして伝えられているのはどうか、とは思います」(芸能レポーター)
今年はSMAPのコンサートツアーや、各種イベントは開催されていない。なおかつ『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の『BISTRO SMAP』では、それまでファンクラブ会員を番組協力としてスタジオに入れていたのだが、1月の独立騒動を機に生観覧を中止。後で別録りした声を、事前に収録しておいたVTRにかぶせる手法が続いている。
つまりファンはSMAPメンバーに“会えていない”状況が続いているのだ。
一方で毎週のように、ファンだけでなく多くの一般“観覧者”に自ら会いに行っているメンバーがいる。それが『おじゃMAP!!』(フジテレビ系)で、日本各地を訪れている香取だ。
「“ザキヤマ”こと山崎弘也さんを相棒に、ゲストを迎えてグルメや名・迷スポットを回ります。出演者やスタッフを含め、“ファミリー”と呼ばれていて香取さんも気を許せる間柄。
毎回、ロケもゆる〜く和気あいあいとした雰囲気で行われます。騒動当初も『スマスマ』ではこわばった面持ちでしたが、こちらではザキヤマさんの助けもあってかリラックスしていました」(番組制作スタッフ)
11月上旬、香取や山崎らファミリーは埼玉県川口市を訪れていた。11月16日放送予定の『〇〇放題』特集のロケのためである。ゲストの松山ケンイチ、りゅうちぇるとともに、100秒の間に着られるだけ着た分を持ち帰ることができる、洋服店の着放題イベントに挑戦した。
「こみいって話すことはありませんでしたが、いたって普通というか。撮影をしていないときでも笑顔でしたよ」(洋服店店主)
突然現れた国民的スターに沸き立った商店街。声援にも気さくに手を振っていたという。その後、一行は市内のスーパーを訪れる。
そこで行われたのはトリのから揚げ「詰め放題」。松ケンと一緒に途中、から揚げをつまみ食いしながら一般客に交じって夢中で詰める香取。大食いも健在のようだ。
「“引退報道”は私も聞いていましたけども、落ち込んだ様子なんてまったくなく、カメラが回っていないところでも一緒になったお客さまと談笑していましたよ。終了後にはバックヤードでご挨拶されたり記念撮影に応じてくださったり、すごく明るくて穏やかな方でしたね」(スーパーの副店長)
そして同店には、ファンクラブにも入っている22年来のSMAPファンだという女性店員の姿もあったのだ。
「緊張して立ちすくんでいた彼女に香取さんは近づいて、やさしくきゅっとハグしてくれたんです。すごくカッコよかったですね。解散についてですか? いや、何となくタブーなのかなと思って聞けませんでした(苦笑)。詰めたから揚げはそのまま持ち帰ってくれましたよ」(前出・副店長)
“そっときゅっと”ハグをした香取。メンバーが解散について詳しく語ることはないが、この対応が真の答えなのかもしれない。
「メンバーにとってファンは今でもかけがえのない存在です。紅白出場には、ファンの間でも賛否の声があがっているのを香取クンもわかっているのでしょう。どうすることがナンバーワンなのか、いまも模索しているのかもしれませんね」(芸能プロ関係者)