左からイ・ジョンシン、チョン・イル、アン・ジェヒョン 撮影/キム・ジヒョン

『私の期限は49日』『夜警日誌』などに出演し、悲しみを抱えながらも、それを表に出さず軽快に演じる役で特に評価されているチョン・イル(JUNG IL WOO・29歳)。

 トップモデルとして活躍しながら、『星から来たあなた』で俳優業に初挑戦。バラエティー番組にもレギュラー出演するなど、マルチに活躍中のアン・ジェヒョン(AHN JAE HYEON・29歳)。

韓国発の4ピースバンド、CNBLUEのベースを担当。初演技の『いとしのソヨン』から、物語の中にすっと溶け込むような自然な演技が持ち味のイ・ジョンシン(LEE JUNG SHIN・25歳)。

 3人が共演するのは、継母にいじめられ、苦労続きのヒロインの前に現れたイケメン御曹司たちとのラブロマンスを描く『シンデレラと4人の騎士〈ナイト〉』。劇中では恋のライバルとなる異母兄弟を演じた3人だが、親友のように和気あいあいと、冗談を交えながら互いのキャラクターを分析してくれた。

イル「ジェヒョンが演じたヒョンミンはクールに見えるけど、本当はユーモラスで明るくて、共演者をラクにさせてくれるような人なんです」

ジェヒョン「ジウンはツンデレな悪い男のイメージですけど、イルはもともとこういう人だったっけ?(笑)って思えるくらいかなり準備して演じていたと思います」

イルジョンシンと(彼が演じた)ソウは違いを感じないほどでした。ソウそのものがいる、って感じで。でも自然に見せるのって、実はいちばん難しいですからね」

ジョンシン「ヒョンミンは序盤ではすごく図々しくて近寄りがたいイメージがあるのに、ジェヒョン兄さんはもともと優しい人なので、キャラクターとは全然違います。撮影中、僕は、兄さんたちに可愛がられるよう努力していました(笑)」

ジェヒョンジョンシンはいつもこんな感じだから、可愛がるしかないんですよ(笑)。純粋で子どもみたい

左からイ・ジョンシン、アン・ジェヒョン、チョン・イル 撮影/キム・ジヒョン

 乙女心をくすぐる胸キュンシーンも多数。それぞれに心に残る名場面を尋ねると……。

イル「僕は牧場でパク・ソダムさん(ハウォン役)に告白してキスするシーンですね。多くの方から“直進男(まっすぐに愛する男)”と言われました(笑)」

ジェヒョン「ソウがハウォンに曲を作って歌うシーンはカッコよかったよね。僕は、ふたりに比べるとそんなにシリアスなシーンもなかったし……。なんでイルはあんなにキスシーンがうまいの?(笑)。イルの豊富な経験……ではなく(笑)、演技力で美しいシーンになっていたと思います」

ジョンシン「僕はみんなでお酒を飲んでゲームをするシーンです。ハウォンとジウンが初めてキスする場面で、酔ってふだん見せない姿を披露する面白いシーンでした」

 劇中では微妙な神経戦を繰り広げつつも豪邸に同居している3人。もし、実際に同居するとしたら?

イル「まずジョンシンは洗濯係。そして、僕たちの服のコーディネートもしてもらいます。ジェヒョンは僕らのスケジュールをチェックして小言を言う、お母さんみたいな役割。そして僕は料理したり、注文したり……」

ジョンシン「支払いも全部!(笑)」

ジェヒョン「でも僕が思うに、3人一緒にいたら“何もしない”と思うよ(一同爆笑)。適当に出前取って食べて、結局何もしなかった、みたいな。もし僕が愛するふたりのために料理をしたとしても、洗いものまではしないと思います(笑)」

 最後に、モテモテ御曹司を演じた3人に、人生最高のモテ期はいつか聞いてみた。

ジョンシン「僕は……、正直そんなことを考えたこともないです」

ジェヒョン「あぁ、もう実感がないくらいずっとモテてるんだ……(笑)」

ジョンシン「学生のときも全然そんなことなかったですよ。ちょっと変わった服装の学生?って感じで(笑)。たぶん兄さんたちのほうが、学生時代すごかったんじゃないかな? 僕もそうなれるよう頑張んなきゃ! って(笑)」

ジェヒョン僕は今かな? 今でも多くの方が愛してくださいますし、いちばん愛してくれる人も得て、今がいちばん愛されているときだと思います」

イル「え~僕は最後に何て言えばいいの!?(爆笑)。僕もまだまだ頑張らなくちゃ、だけど、やっぱりデビュー作がいちばん強いインパクトがあったんじゃないでしょうか? 多くの方に愛されて、おかげで今まで俳優として仕事をやってこれた作品ですから。『思いっきりハイキック!』('03年)のときが最高だったと思います」

取材・文/斉木いずみ

<作品情報>
『シンデレラと4人の騎士〈ナイト〉』
全16話
CS 衛星劇場にて日本初放送スタート(12月22日から本放送開始)
詳細は、http://www.eigeki.com/